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2016年2月20日 (土曜日)

「ゆうべはお楽しみでしたね」、1・2巻感想(ネタバレ)

 公式サイト

 ドラゴンクエスト10のマンガです。といってもDQ10の世界やキャラをコミカライズしたのではなく(それは「蒼天のソウラ」というマンガがあります。そちらもなかなかの傑作)、DQ10のプレイヤーがリアルライフ送るのを描写した作品。
 DQ10はMMORPGで、ゆえにゲームを介してプレイヤー同士の交流があるのです。で、主人公のパウダー(性別女、種族プクリポ。通称パウさん)こと、アニメイト店員のさつきたくみ(実際の性別男)がイントロで、

 パウダー
 「MMORPGって知ってますか?
 大規模多人数同時参加型オンラインRPG いわゆるいわゆるネットゲーム ネットのオンライン上で知らない人と一緒にするゲーム
 ネットゲームに対する悪い噂は数え上げると切りがない 仕事を辞めたり日常生活に支障が!?ネットでの喧嘩がリアルに発展!傷害事件に!? トイレに行けなくてペットボトルに用を足すだけにとどまらず水分摂らずの睡眠不足で脱水症状が!?
 そんなネットゲームに大好きなドラクエがなるなんて!
 ……とまあそう思っていた時期が 自分にもあったとは今や考えられないわけですが
 大変ありがたい出だしだッッッ!!!www(何気にバキネタ振られたので私も振りましたw)

 いやね、私自身、ネトゲの魅力を他人や友人に布教するのに失敗し続けたユーザーなんです。それにFF11なんか「ネトゲ廃人」などという罪深い本がベストセラーにされる始末。
 私はMMOをあらゆるゲームジャンルの中で、一番重厚長大な最高級の「ごちそう」と考えていて、だからゴージャスゆえに課金はどうしても必要で、また日本人はオープンな人付き合いが下手じゃないですか(私も全くそうですが)。だから私のようなぼっち系スクエニMMOゲーマーの声はどうしても広がりにくい。
 なので作者の金田一蓮十郎(ちなみに女性)先生がMMO普及に貢献するマンガを描いて下さるのは素直に感謝です。

 さて、DQ10でネカマライフを楽しんでいるパウさん、そんな中で一年ほど仲良くしてもらってるゴローさん(性別男、種族オーガ)から転居の相談を受けて「じゃあルームシェアしませんか?」と答えてしまったのがこの物語のスタートラインです。
 ネカマ宣言をしても態度が変わらなく、ゴローさんはいい人だと信用していたパウさん。で駅前で落ち合ったゴローさんは…。パウさんのモロ苦手なギャル系の女性でしたw。

 ゴローさんの中身はネイリストをしているおかもとみやこ。彼女はネカマという言葉の意味を知らず、お互いずーっと同性だと思っていたパウダーとゴロー。この事実に大きく動揺したさつきくんはなんとかルームシェアをやめようと、
 パウダー「後日改めて部屋探しを…」「ゴローさんはいつ頃ここを引っ越しされるんでしょうか」などとヘタレ丸出しの発言しますが、おかもとさんはあくまでさつきくんと一緒に住むのを譲りません。
 パウダー「もし間違いがあったら…」「俺が悪い男かもしれないじゃないですか!?」と食い下がります。しかし、
 ゴロー「あたしの好みじゃないから襲わないってば」「(不安に)なるわけないじゃん」と引かない。それにたくみくんは、
 パウダー(俺ごときを男として意識する訳ないってか)と傷つきますが、それにみやこさんは、
 ゴロー「顔見たのは今日が初めてだけと知り合って一年以上だよ? パウさんがすごくいい人だって十分知ってるし パウさんだってアタシがいいヤツだって知ってるからルームシェア申し出てくれたんでしょ?」
 うわーこれは殺し文句ですわ…。ゴローさんはDQ10の付き合いですでにパウさんを信頼してたのですな…。

 さて奇妙なルームシェアの始まりですが、無論いきなりラブラブなどとはありえません。しかし自分が飲むついでに、パウさんにコーヒーを淹れてくれたゴローさんの、およそギャルらしくないすっぴん、部屋着、眼鏡にパウさん(と読者)は萌えてしまうw。あれはめっさかわいかった。

 DQ10コロシアムの見物にさつきくんがおかもとさんの部屋に入るのもよかったです。まさかパウさん女子の部屋に入るの初めて?w
 パウダー(本が一冊も見当たらないなんて…)とはカルチャーショック。でもこのシーンでは明かされませんがDQ10の攻略本は持ってるんですよw。
 実はDQ10のコロシアムで観戦モード実装まだなんです…。ネットではそれに対して厳しい声多いですが、信じてますよ、りっきーさん(ディレクター)、よーすぴさん(プロデューサー)!ちなみにFF14のコロシアムに当たるコンテンツの観戦モードもまだです。これは近いうちに実現する模様。

 パウさんに「彼女とかいないの?」と訊いておいて逆にパウさんが訊くと「セクハラだよ!?」と切れるのがゴローさんクオリティw。パウさんは彼女いない歴=年齢ですが、ゴローさんは前にいたけど別れた。別れた理由が「DQ10を選ぶかオレを選ぶか」でゴローさんドラクエ選んだとw。クリスマスに復縁迫られて泣いてしまうおかもとさんにケーキ買ってくるさつきくんは偉い。

 パウさんとゴローさんが所属するチームで「男キャラより女キャラが多かった!」という話は「ゲーマガ」(今はなきゲーム雑誌。ファミ通より歴史が古く、面白かった)の「わああーネトゲって女の子も結構遊んでるんだー!女キャラがいっぱい!」というネタ投稿を思い出しましたw。もちろん、パウさんと同じネカマが多いのですw。「ネトゲの女性(異性)ユーザーに過大な幻想を抱いてはいけない」という「ピコピコ少年SUPER」(押切蓮介先生のゲームライフマンガ)のネタも思い出しましたが、そんなことを言ったらこのマンガは根本から成立しないwww。

 ゴローさんが「兄の影響でゲームを始めた」という話に思いっ切り食い付くパウさんw。そこのやり取りが笑えて、
 パウダー「小さい頃将来はお兄ちゃんと結婚する!とか言ったり お兄ちゃんの女友達に嫉妬したりーとか 口では文句言いまくりでもツンデレ的な愛情表現だったりーとか」
 ゴロー「何それきっつ~~ パウさんさ~~一般的な兄妹がそういうのだと思ってんなら マジでキモイよ?」
 よく言ったゴローさん!全くその通り!私も妹いるのでパウさんの言ってることがどれほどズレてるかよくわかる。

 さて2巻、パウさん、チームみんなの素顔が見たい、特にマリオ(性別女、種族ウェディ)さんが気になってオフ会に行きます。しかし残念ながらマリオさんは現実男でした。
 パウダー「なんでみんな普段からアストルティア内の性別で話すんだろうね…?」ホントかよ。
 パウダー「……でもみんなと会えてすごく楽しかったよ」これが言えるのはうらやま。
 パウダー「ゴローさん俺と仲のいいマリオちゃんのこと気にしてるみた……い……(って俺何言ってんの???ヤダお酒って怖い!!)」
 ゴロー「ふっ」
 パウダー(軽く鼻で笑われた)
 (中略)
 ゴロー「……ったく気にしてるって言ってもさあ ほんのちょっとだけだよ」脈あり!w

 パウダー「いやいやいや俺の部屋で観るの???」待て待てたくみ!お前、女性とルームシェアしていながら、みやこさんが自室に入るのを全然想定してなかったのか!?
 ゴロー「アタシの部屋にパウさんが来るのはOKで逆はダメとかおかしくない?」全くだ!

 ゴロー「パウさん女友達いないの?」
 パウダー「い…いる様に見えるの?」
 ゴロー「何言ってんのいるじゃん」
 パウダー「え?」
 ゴロー「目の前に」
 友達認定もらったパウさん。嬉しいんだけど…。

 ゴロー「さてはパウさん……職場で気になる子でも出来たんでしょ!」
 固まるパウさん。
 ゴロー「アタシでよかったらいつでも相談乗るよ~~ 友達なんだから遠慮せず!」
 パウダー「そ……そんなんじゃないってば……!」
 ゴロー「なんだよー」
 パウダー(……変だな ゴローさんと友達だって……うれしかったはずなのにな…… なんでか胸がギュッてなる)
 そういうこと、なんだよな。

 2巻のラストでパウさん、なかなかのことを考えます。
 パウダー(正社員になったら)(転勤するってことは確実にイコールゴローさんとのルームシェア解消ってことなんだよね
 ゴローさんがいつまであの家にいるつもりかもわからないし(中略)
 いつかはゴローさんがいなくなったり
 周りの景色は俺に関係なく常に変わっていく 日曜日の家族向けアニメみたいに同じ暮らしがずっと続くわけじゃないんだな~って当たり前の事に気づかされた感じ
 これまで見えていた景色が変わってしまうのは 怖い けど
 俺も少しずつ変わっていこうって 不思議なくらい自然に思えた だって
 ゴローさんが見せてくれた 想像もしていなかった苦手なギャル系女子とのルームシェアという初めて見る景色は 苦労もあるけどちっとも怖くないどころか楽しくて面白い景色だった
 ゴローさんをきっかけに自分が変わる事で アストルティアが繋いでくれたゴローさんとの出会いを無駄ではないモノにしたいなと思ったんだ)
 これは現実の我々が見習いたい姿勢。何事も「世界を広げる」のはとても大事な心掛けなのだ。失敗を恐れずに。でも問題は歳を食うと、変わる事への順応力がどんどん衰えていくのが自然の摂理なんだよな~!パウさんはまだ若いから…w。

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コメント

遅くなりましたが。Ivanさんもこのマンガを楽しんでくださっているようで嬉しいです。

> パウさんにコーヒーを淹れてくれたゴローさんの、およそギャルらしくないすっぴん、部屋着、眼鏡にパウさん(と読者)は萌えてしまうw。
ギャップ萌えというやつですな。金田一先生のキャラは大概ギャップといえばがっかりギャップなのでこれは衝撃でした。
> パウダー(本が一冊も見当たらないなんて…)とはカルチャーショック。
僕も世の中にそんな人がいるとは信じられません…。よくモデルルームの写真とかで、本棚が全くないワンルームに住んでる人がいるけど、どうやって生きてるんだと思うわ。
> 私も妹いるのでパウさんの言ってることがどれほどズレてるかよくわかる。
Ivanさんに全力で同意。
> ゴロー「アタシの部屋にパウさんが来るのはOKで逆はダメとかおかしくない?」全くだ!
でもちょっと待たせるだけで部屋に入れられるパウさんはエライ。僕の部屋だったら1ヶ月前には予約してもらわないと無理。
> 歳を食うと、変わる事への順応力がどんどん衰えていくのが自然の摂理なんだよな~!
年寄りが軒並み保守的になる理由がわかってくる今日この頃。

投稿: yukkun20 | 2016年2月25日 (木曜日) 午前 01時19分

>遅くなりましたが。Ivanさんもこのマンガを楽しんでくださっているようで嬉しいです
 コメント書いて下さると思ってました。布教したのyukkun20さんですから。

>金田一先生のキャラは大概ギャップといえばがっかりギャップなのでこれは衝撃でした
 ハレグゥのグゥもがっかりギャップでしたw。
>僕も世の中にそんな人がいるとは信じられません…
 主に攻略本とマンガとファンタジー・SF小説ですけどw。ラノベは意外と読んでない。案外読んでるのが哲学・評論。
>Ivanさんに全力で同意
 フィクションとしての妹萌えがわからないのではないですが、実の妹を前にこれに萌えるかというとw。この見解は妹も完全同意ですw(彼女もヲタなので)。
>でもちょっと待たせるだけで部屋に入れられるパウさんはエライ
 確かに。私も数分で女性が入れる部屋にはなかなか出来ない。
>年寄りが軒並み保守的になる理由がわかってくる今日この頃
 いや全く。私も随分コンサバティブになったなとよく感じます。それでもネトゲやスマゲについて行けてる分、ゲームに関しては順応力ある方だと思ってます。

投稿: Ivan | 2016年2月25日 (木曜日) 午後 08時26分

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