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2016年4月 9日 (土)

「シュタインズ・ゲート ゼロ」感想・後編(ネタバレ)(注意・ゲーム版)

 ラボメンナンバー009以降の新加入ラボメンから脇役まで。ラスボスも語ります。

 比屋定 真帆 No.009

 シュタゲゼロ正真正銘のwwヒロイン。両親は沖縄出身だが真帆の国籍はアメリカ。

 まず彼女で書くべきは顔芸w。オカリンが「異議あり!」(成歩堂かよ!と皆さんツッコんだでしょ)と叫んだのに対するリアクションを皮切りに、もうやりたい放題。これは文章で表現困難なので、実際に見て下さい(ただ、「比屋定真帆」「顔芸」でググってもあまり画像が…)。
 マホマホ(と呼びたいんですが、劇中でもネット民も誰もそう呼んでない…)のよく言われる特徴は、21歳の大人なのに、見た目は中学生にしか見えない「合法ロリ」(ダル談)なところですよね。
 ただ私、原作小説(前編で書きませんでしたが、本作のまゆりルートは公式外伝小説三部作『閉時曲線のエピグラフ』『永劫回帰のパンドラ』『無限遠点のアルタイル』を原作としてます)での真帆の立ち絵ではピンと来てなくて、今作で立ち絵を見ても「ロリ、かなあ?」と思ってたんですが、スチル絵で観たら小っさくて「あー、これは子供に見えるわ」と妙な納得の仕方しましたw。子供っぽく見られる要因として、髪型やファッションに無頓着(「あの」オカリンから酷評されるレベル)なのがありますが、未来では直ってるwそうです。
 オカリンに裸を三度も見られた、悲劇のヒロイン(笑)でもありますね。イベントCGがあったのは二度なのですが、後輩の紅莉栖ちゃん同様、隙だらけのヒロイン。

 紅莉栖ちゃんとの関係を書かねばなりません。真帆は始めヴィクトル・コンドリア大学の研究員として、かなりうまくやってて、「私は天才だ」とまでのぼせてましたが、本物の天才・紅莉栖の登場で、自信を粉々に砕かれます。それゆえ真帆は紅莉栖に嫉妬し、"Amadeus"のIDに"Salieri"と自虐的な名前を付けますが、紅莉栖は「モーツァルトの才覚を見い出したのはサリエリ」と解釈しており、真帆ルートで親友となる萌郁も「サリエリは、嫉妬なんて、していなかった」と真帆を諭し、「自分が紅莉栖に抱いていた感情は嫉妬ばかりではない」と気づきます。
 というより、原作小説では真帆と紅莉栖の友情はちょっと危ないレベルに達しておりw(特に紅莉栖の方が)、オカリンからも「そういう感情」と勘ぐられるのですが、そのへんやわらかくなってたのは残念。友情ゆえにタイムマシンで紅莉栖を生き返らせようと企みますが、オカリンに阻止されます。もっともオカリンも紅莉栖ちゃんの生存に、未練タラタラなんですがww。
 最後のトゥルールートで、過去へ旅立つオカリンと未来に残る真帆は抱き合います(三度目のハグシーン!ちょ、まゆりや紅莉栖の立場は…ww)。私に言わせれば今作のメインヒロインは真帆です。資料集でスタッフから「僕の意識では真帆とオカリンは恋愛関係じゃない」「真帆にはそういう気持ちあったかもしれない」と書かれてますが、私は愛だと思いたい。そうじゃなきゃ真帆に未来で「クリス」なんてコードネーム、付けてませんよ。
 真帆が「クリス」と名乗ったのは真帆自身にとって「紅莉栖が為すべきだったことを私が引き継ぐ」と考えてたと推察しますし、オカリンの想いでは紅莉栖とまゆりを失った心の穴を、「クリス」と呼ぶ真帆で埋めているのだと察します。そう解釈するとオカリンけっこうひどいなとなってしまいますがw、紅莉栖を失って深い喪失感がある(β世界線で紅莉栖と面識のあるラボメンはオカリンと真帆だけ)者同士、「同病相憐れむ」でお互い同情して傷をなめ合う仲だったのではないかと。私的には、それはそんなに悪い関係ではなかったと思います。

 結論は、「あの後輩にしてこの先輩あり」な人でした。紅莉栖と姉妹のようにそっくり。

 椎名 かがり(記憶喪失時の仮名・カナ)(偽・阿万音由季) No.010

 世界線変動に翻弄される人。未来での椎名まゆりの養女。

 原作小説で「紅莉栖の子供時代みたいなデザインの娘はなんぞ!?」と驚きましたが、紅莉栖に似てるのがたまたまだったとは…。でもその偶然を今作は活かしてる。だけどその前にまず、まゆりサイドルートの話。
 かがりは顔を整形し、偽の阿万音由季としてオカリンたちに接触します。そして鈴羽を戦慄させるほどの「戦士」であり、オカリンたちと敵対します。
 かがりがそうなってしまったのは、未来と過去の双方でラスボスの一人、レスキネンに洗脳されたゆえで、しかし彼女は「ママがいるこの時代をなかったことになんてさせない」と歪んだ思考ながらも母を想って戦います。
 由季に化けていたのは、若い頃の母を守るため、友好的にラボへ接近し、タイムマシンを奪うことが目的(だよね?)。オカリンや鈴羽は目の前にいる由季と、敵に回ったかがりが同一人物だと気づきません(鈴羽は最後まで知らなかった)。
 タイムマシンを奪ってどうするつもりだったか、私の記憶がおぼろげなのですが、ママがいる未来へ帰りたかったかもしれないし、破壊してこの時代のまゆりを守りたかったかもしれない。どっちみち、タイムマシンを欲するレスキネンに利用されています。
 まゆりサイドのかがりで重要なのは、彼女は由季に化けてダルを騙す(本物の由季とダルは未来の夫婦です)…、つもりだったのが、けっこう本気でダルに好意を持ってしまった。どうも「由季」は偽物の方が活躍してたと思うお。

 一方、紅莉栖サイドルートのかがりは整形しておらず、記憶喪失した謎の女性として現れます。
 記憶を失ってしまったのは、レスキネンに紅莉栖の記憶(!)を移植されて元の記憶が上書きされてしまったから。レスキネンはかがりの外見が紅莉栖に似てるのを「実験に適している」と見込んで、記憶をコピーしたのだと解釈(紅莉栖とかがりが似てる理由は、それしか思いつかない)。
 「誰かの記憶を他人に植え付ける」の、実はオカリンたちのタイムリープマシンでも可能であり、昔、紅莉栖ちゃんは「それは絶対にやってはならないこと」とオカリンたちに細心の注意を促してました。「記憶」と「人格」が別物なのは、紅莉栖の専攻である脳科学的にも証明されてますが、脳はあらゆる部位が密接に関わってる(らしい)臓器なので、記憶の移植は人格の崩壊につながります。
 紅莉栖の記憶に宿った意志が(記憶のみの存在となっても他人のために自分を消すのを望む紅莉栖ちゃん…)かがりから無くなるのを望み、ラボメン総結集した決死の努力により、かがりはコピーされた記憶から解放されます。洗脳からもほぼ解放されたものと(この辺自信なし)。
 そこからまた世界線が分岐しますが、かがりルートではまゆりの項で書いた通り母から無限の愛を受け取ります。生涯で最も幸福な時間を過ごしたといってもいいでしょう。
 しかし夢は覚めます。かがりルートのラスト、まゆりはオカリンを救うために過去へ飛ぶのを決意。それはかがりの未来のためでもあります。
 「世界が変わっちゃったら私ママと会えないよ!」と母にすがるかがりですが、まゆりは「記憶がなくなっても、絶対にまゆしぃは、あなたを、見つける」と誓ってなだめます。それでかがりは、傍目からそうは見えなくとも、母が実は誰よりも強固な信念の持ち主なのを悟ります。それでかがりは、まゆりの代わりに過去へ飛んで世界を変える決意をし、鈴羽と共に旅立ちます。つまり自らの幸福より、まゆりと周囲の人たちの幸福を選んだのです。流石はまゆりの娘です。
 この母娘を象徴する、「星の奏でる歌」は心が洗われる名曲でした。
 ちなみにかがりが紅莉栖と違って豊満なボディの持ち主なのは、スタイルがいい由季に化けさせる必要があったからだと、スタッフが。紅莉栖のボディがアレだったので、かがりにはつい、目が行ってしまいます(せっかく今までいい話してたのにさあ…w)。

 阿万音 由季(本物) No.011

 真・由季はあまり活躍しなかった。未来の阿万音鈴羽の母、橋田至の妻。

 一時、「真のラスボス」疑惑がありました。ラボを襲撃した女(レイエス)が怪我した際、彼女も怪我したので。他にも怪しい局面で場を外すのが度々あり、裏切りフラグに見えた。疑ってごめんなさい!(オカリンは由季への疑いを振り払い、信頼していた。偉いっ!)
 コスプレイヤーなのでダルの趣味に理解を示し、おしゃれで、料理も上手い完璧超人。
 ダルとのデートを目撃したオカリン・まゆり・かがりの三人は揃ってこうつぶやいた。
 「リア充爆発しろ…!」とw。
 うーん、やっぱり書くネタがない。思ったのは、ダル・由季・鈴羽の関係は某国民的SFアニメの、のび太・しずか・セワシのオマージュなのだと気がついた。

 ラボメンはここまで。次からは、資料集に載ってる順で(今までもその順だけど)。

 中瀬 克美(通称・フブキ)

 まゆりや由季のコスプレ友達。

 見た目はボーイッシュで、そういうコスプレをしてるけど、少女趣味な願望もあり、ガーリーなコスプレをしたいと思ってる。
 オカリンのリーディング・シュタイナーと同種の能力を持っている。それゆえ、まゆりが死んだ無数の世界線の記憶を持ち、その悪夢に悩まされる。この力をレスキネンに目につけられ、脳をいじられてしまう。
 この子は…。「まゆりのおっぱいを揉みしだいた女」という印象がw。女同士なのをいいことに、こういう行動に走る女性が多いシリーズw。そんなんでいいのか。いいぞもっとやれw。

 来嶋 かえで(通称・カエデ)

 フブキ同様、まゆりと由季のコスプレ友達。

 夏服だと大変たわわなモノをお持ちだとわかる(この手の発言が多くなったな、俺w)。
 まゆりが死ぬ夢に苦しむフブキに「まゆりちゃんがそんな風に死ぬなんて、絶対にない」と言えたのは偉い。気休めなんだけど、人間気休めが出来るから、生きて行けるのだ。
 ピアノが弾ける。のでケッヘル番号を知っていた。これはかがり相当危なかった。ケッヘル番号がわからなければ、全てが一巻の終わりだったかもしれない。感謝しろよかがり。

 アレクシス・レスキネン

 紅莉栖と真帆の師にして、最大のラスボス。

 タイムマシンを手に入れ、世界中にばらまき、抑止力にしようとしている。目的のためなら非道な人体実験を施し、教え子の真帆をも洗脳する。まさにマッドサイエンティスト。
 …なのだが、終盤まで非常にお茶目な人物として描かれる。彼がラスボスなのは原作と同じ(まゆりサイドルートでだけど)なので「騙しているのだろう」と身構えてたが、どうも彼は嘘をついてるが、好人物を演じてるのではおらず、悪人なのを隠してただけで、彼の中では無邪気さと邪悪さが矛盾せず同居している人間なのだと今では理解している。愛嬌があるので憎み切れないラスボス。それにしても上田耀司さん、カタコトアメリカ人の演技、上手いわー。
 彼の発言で面白かったのは(うろ覚えですが)、
 レスキネン「ニッポンのコンビニベントーはサイコーだ、ものすごく種類があってそれがチェーン店ごとに違う、しかも一週間もあれば新商品が並ぶし、季節ごとにメニューが変わる、こんなことアメリカではありえない」
 真帆「そんな生活不健康ですよ」
 レスキネン「それでもアメリカよりはずっとヘルシーさ」
 …日本は食に恵まれた国ですw。

 ジュディ・レイエス

 今作もう一人のラスボス。

 …なんだけど、彼女はレスキネンと比べて人間的魅力に欠け、悪としても小物。
 レスキネンとは協力も敵対もする。世界線によってはレスキネンを殺害する。
 レスキネンがタイムマシンの拡散を狙ってるのに対し、レイエスは合衆国独占を企む。思想的にはレスキネンと真逆。でも同じ穴のムジナ。
 結局紹介しか書けない。その程度の人。

 天王寺 綯

 本作最強のお笑いキャラ。天王寺裕吾の娘。

 いつも笑わせてくれるのは一にダル、二にまゆりだけど、"お掃除軍曹"の破壊力には誰もかなわないwwwww。最高でしたよシスターブラウン!

 天王寺 裕吾

 「敵に回すと恐ろしいが、味方にすると頼もしい」を地で行く人物。天王寺綯の父。

 シュタゲ無印ではオカリンたちの敵だったが、今回オカリンは天王寺の秘密を武器にイチかバチか味方に抱き込む交渉をする。危うい賭けだったが、天王寺は「綯の身だけは必ず守れ。でなければ殺す」とまことにごもっともな条件で協力を約束する。味方になった彼は鈴羽にも匹敵する戦力でした。
 この作品でも娘ラブっぷりは相変わらず。敵だった頃も悪い印象を与えなかった人で、えげつないところはあるけど好人物。

 漆原 栄輔

 漆原るかの父。

 オカリン「晴海…有明…」
 るかパパは案の定HENTAIでしたw。でもそのおかげでラボメンガールズの皆さん正月に柳林神社で巫女コスという天国wが。身元のわからないかがりの面倒を見たのは偉いんだけど(記憶喪失のかがりにとりあえず「カナ(『仮名』の意)」と名乗らせたのはるかパパ)、彼の本性を知ってると裏の思惑があったのではと勘ぐってしまうw。

 ドクター中鉢(本名・牧瀬 章一)

  牧瀬紅莉栖の父。

 彼も、全くのインチキ科学者ではないのだが…。娘の才能に嫉妬したゆえの悲劇だったが、今、彼の心中は。

 黒木

 フェイリスの執事。オカリンいうところ、"最強執事"。

 そんな彼が、真帆と萌郁に部屋をゴミ部屋にされたのには激しく動揺する。あの二人、他人様の家でよくぞあそこまでやらかせるものだwww(黒木さんの話じゃなくなってるw)。

 総評

 本作を「2015年発売のベストゲームだ」といささかフライング気味に信じてましたが、終えてみて、その期待は裏切られませんでした。
 決して「安心できる」ゲームではなく、むしろ劇的な展開の不意打ちを喰らったり、ハラハラドキドキ度の強い物語です。
 原作者の志倉千代丸さんは、シュタゲを含む「科学アドベンチャーシリーズ」を「電脳紙芝居」と表現してて、つまり「物語やキャラクターが魅力的ならゲームとして面白くなくともいいじゃん」と言ってるのです。シリーズの中には実をいうと、ゲームとして面白くしようとして失敗した例もあるのですが、今作は「電脳紙芝居」としていい意味で開き直り(RINEはほとんどスパイスでしかない)、名作になったと感じてます。
 何より、食事や睡眠を惜しんで、プレイしたくなるゲームに会えたのは、何年ぶりでしょう!それほど夢中になれましたし、感動しました。ゲームで泣いたのも久しぶりです。

 あえて不満を述べるならば…。原作小説で印象的だった台詞や言葉が、かなり削られていたこと。ひょっとしたらCEROの規制に引っかかったのかも知れず、だとしたらCERO許すまじ。特に、
 【最悪の世界線と目されるこの時間の先で、少なくともまゆりは、"子を持つ"という女性の喜びのひとつを手にしていた――その事実がわかったのは、倫太郎にとってある種の救いだった。鈴羽の話では、2036年には倫太郎は鬼籍に入っていてまゆりの運命を見届けることが出来ない。しかし、自分がいなくなってからも、彼女には幸せであって欲しいとずっと願っていたからだ。(なぁ、紅莉栖? あのまゆりに子供だってさ。ちゃんと子育てなんて出来てたのかな? 見てみたいよな)まゆりを救うために犠牲になった最愛の人にも、そう伝えてやりたかった。】
 ここは原作で一番感動したのでもう少し入れてほしかったよー!(泣)CERO的にも問題ないでしょ!
 あとネト友が指摘してたけど、ドラマCD「無限遠点のアークライト」の内容をそのまま最終章としてもよかったんだぜ…?過去へ飛んだまゆりと鈴羽が、具体的になにをどうやってオカリンを立ち直らせたのかが、アレを聴かないとわからないのは…。

 ともあれ、久々に本物の名作ゲームでした。10点満点で…20点!w

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