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2016年4月 3日 (日)

「シュタインズ・ゲート ゼロ」感想・前編(ネタバレ)(注意・ゲーム版)

 資料集読み終わりました。お待たせしました、ようやく書けます。いつもの通りキャラ語り。あと「未来ガジェット研究所(ラボ)」(オカリンの仲間たち)のメンバーにはラボメンナンバーを振ります。

 岡部 倫太郎(通称・オカリン)(真名w・鳳凰院 凶真) No.001

 紅莉栖を救えなかったことに打ちひしがれている主人公。

 まず言いたいのが「オカリンって素だとこんなに優しい男だったのか!」(笑)な件。
 凶真があれほど傍若無人なキャラだったのでオカリンが本来こんなにソフトな人だったとは思いませんでした。
 でも…凶真だってホントは底抜けに優しい奴だったんだよね。そもそも祖母の死に打ちひしがれてたまゆりを救うために、演じ始めたキャラだったし。故にかつての凶真を知ってるラボメンは、ゼロのオカリンに物足りなさを感じてた。
 しかしオカリンが凶真をやめたのは誤って紅莉栖を殺害してしまった自責の念からで(今回いつも黒い服着てるの、紅莉栖の喪に服してる)、「あんなふざけた態度でタイムマシンを作ったから、まゆりも紅莉栖も死んだ」と自らを罰してるので…。
 だから今作、まゆりルートと紅莉栖ルートのそれぞれ終盤で、オカリンが凶真として復活したのはとんでもなくカッコよかった。自分を罰するのではなく、紅莉栖とまゆり二人とも救うのが自らの使命だとの決意表明です。
 オカリン(白衣を纏って)「そう、これだ!これこそが我が聖なる白銀の鎧!今この時、鳳凰院凶真は復活した!長い眠りから蘇ったのだ!フゥーハハハハハハ!!!!」
 ラボメンの「凶真知ってた組」と「凶真知らない組」のリアクション、ギャップがすげえw。あと凶真を演じるのはオカリンも久しぶりだったので、イマイチ板についてません(笑)。
 ダルと鈴羽、橋田家父娘二代から鉄拳を喰らいもしましたねw。世界線こそ違いますが。ダルのパンチは心理的に(温厚なダルがオカリンを殴るなど今まで一度もなかった)、鈴羽の拳は物理的に(鈴羽は本物の「戦士」である)、大変効きましたが、オカリンの目を覚まさせる一撃でした(しかしオカリン、「はぐぼぁっ――!!」て…ww)。
 未来のまゆりに娘がいると知った時、まゆりサイドルートのオカリンは(まゆりは幸せになれたのだな…)と安堵してたのに、紅莉栖サイドルートでは(父親は誰だ!?)(養女だと知って二重の意味で安心してる自分に自己嫌悪)などと言ったのには、「まゆりルートの感動を返せ!」と言いたく…なりますよねえ?w

 椎名 まゆり No.002

 シュタゲゼロ真のwヒロイン。椎名かがりの未来での養母。

 最初に触れたいのは未来から来た育ての娘、椎名かがりに対する母としての愛に決まってるでしょう。
 もともと母性の強い女性だとは今までの作品からわかってましたが(ちなみに私、「母性本能」という言葉は大嫌いです。男に都合がいいだけの理論。「父性本能」なんて言葉はないのに。「母性」「父性」は普通に認める)、未来からやって来たかがりへの愛は無限なのではとすら感じる。
 ただ、現在で初めてかがりに会ったときはお互い母娘だと知らないのですが、なんとなく母娘らしいやり取りをするのが微笑ましい。そして知った後のまゆりは限りなき愛を注ぐ。特にかがりルートの「ごめんね」は涙腺決壊レベル。その台詞の真意がまた涙目。
 また、岡部と結ばれる世界線はシリーズ通しても少ないのですが、オカリンのことを「紅莉栖さんに負けないくらい大好きっ…!!」なのも、彼女の面目躍如。しかも「オカリンには好きな人がいるから」と岡部が自分を見てないのを知ってて、身を引くつもりなのが切ない。だけどソ連が現存する世界線でまゆりとオカリンがハグするのは感激でした。

 橋田 至(通称・ダル) No.003

 シュタゲゼロ真の主人公(笑)。阿万音鈴羽の未来での父。阿万音由季の未来の夫。

 彼についても、やはり未来から来た娘である阿万音鈴羽との関係について触れたい。
 普段HENTAIとして振る舞ってるとは信じがたい良父ぶり。今の世界をなかったことにしていいのかと悩む鈴羽に「"今"がなくなってもいいんじゃね?」と励まし、娘が体調を崩した時も「病み上がりの娘を心配しない父親はいないっつーの!」と。ダルと由季に甘える自分を嫌う鈴羽に「それのなにが悪いって言うん?」「もっと甘えてもいいのだぜ?」と…こうして書くだけでもホント理想的な父親だ。
 しかし将来の妻にして、鈴羽の母である阿万音由季に対してはかなりのヘタレ。一応彼氏彼女の関係ではありますが、奥手で由季がいつもリード…なんだけど、由季は由季で秘密がありまして…。詳しくは由季とかがりの項で書きます。
 この作品でオカリンは神様との闘いに膝を屈し、紅莉栖は死んでいる、つまり未来を救う闘いのリーダーは実質ダル。鈴羽はリーダーの器ではないですし。なので、舞台が2036年の第三次世界大戦後の秋葉原に移ったら、レジスタンスを率いていたのはダルでした。
 もっとも、ダル自身は戦わず逃げ続けた。つまり戦争中の世界でもダルは誰も殺していないのです。鈴羽はそこも、人を殺さざるを得なかった自身を省みて、父を尊敬してるのでしょう。ダルにも自らは手を汚さずにワルキューレを率いている後ろめたさはあるのでしょうが。それはともかく、未来で岡部と出会うダルがやせててカッコいい大人の男に成熟してるのは感激しました。未来のダルはそうなっているのが別の作品で語られてるのは知ってましたが、見たことなかったんです。

 牧瀬 紅莉栖(Amadeus"紅莉栖") No.004

 シュタゲゼロ本当の(笑)ヒロイン。

 実は生きてる紅莉栖ちゃんとオカリンが会えるのはα世界線のごくわずかな時間しかなく、そこは大いに不満です。ですが、夢のような紅莉栖ちゃんとの再会にオカリンが紅莉栖を抱きしめるのは胸熱でした(あら、別の世界線ではまゆりと…)。あのシーンの紅莉栖は子供をあやす慈母にも見えました。
 彼女は自己犠牲精神に富んだ人ですから、まゆりを生かすために自らをまた犠牲にするのは紅莉栖ちゃんらしいですが、哀しかった。
 さて、シュタゲゼロにおいて、彼女は人工知能"Amadeus"にコピーされた人格として主に登場します。オカリンのスマホ(2010年~11年にスマホがそんなにあるかよ!とみなさんツッコんだでしょうが、そこは志倉さん面白さを重視した)にAmadeusのアプリがインストールされ、それを通じてオカリンは"Amadeusの紅莉栖"と交流を重ねて行きますが、案の定、本物の紅莉栖本人と会話してる錯覚に陥ってしまいます。
 「紅莉栖と"紅莉栖"を同一視する自分が恐ろしい」とオカリンが語るように、"紅莉栖"は非常に魅力的で、ツンデレ振りも危機に陥った場合の頼もしさも本人そっくりです。
 違うのは、オカリンと比屋定真帆をやたらくっつけたがるお茶目さ。本人はそういう茶目っ気をストレートに示す女性ではないのですが、"紅莉栖"は対人関係で身構えていないわけです。ついでに言うと、彼女はシュタゲ無印ではオカリンを愛するのですけど、本物ほど"紅莉栖"はオカリンと時間や秘密を共有してないので、想いが生まれないんですね。これはオカリンにとってむしろ幸運かもしれません。
 "紅莉栖"以外では真帆の回想シーンで多く登場する紅莉栖ちゃん。同じ研究所に所属する真帆を「先輩」と呼び、尊敬と友情を示す紅莉栖ちゃんですが…。そのあたりは比屋定真帆の項で語ります。

 桐生 萌郁 No.005

 世界線によってポジションが大きく変わるキャラクター。

 まゆりルートでは無印での立ち位置に近く、オカリンと敵対し、尊敬するFBのためなら犯罪や殺人も厭わない敵役。
 しかし、真帆ルートでは一変、真帆とマブダチと言っていいくらい友情を交わし、体を張って真帆を守ります。
 萌郁は決して根っから悪い人ではないのですよ…。それにしても屈託なく笑う萌郁を拝めるとは。萌郁役の後藤沙緒里さんは、「萌郁に真帆という理解者が生まれてくれて嬉しい」とファミ通のインタビューで語ってましたが、同感。
 記憶を失っていて、身元がわからない頃の椎名かがりの身元調査を引き受けた人物でもありますね。かつてまゆりを殺したラウンダーの情報力が、かがりの役に立ったとは皮肉です。
 資料集読んで気づいた(しょうもないことですが)。真帆&フェイリスとパジャマパーティーを開いた萌郁の格好、あんなにエロい寝巻だとは思わなかった…!w

 漆原 るか(通称・ルカ子) No.006

 のちに「すごい」人になる男の娘。

 鈴羽に「るかにいさんはすごかった」と評される人ですが、どう「すごい」のか、その時点では明かされなかった(ルートの攻略順にもよりますが)。
 しかし紅莉栖ルートでオカリンの意識が2036年に飛んだら、なんと死んでしまった。しかも、まゆりとフェイリスとオカリンをかばった戦死。どうも彼、未来では鈴羽が尊敬するほどの戦士になってたらしい。
 恐らく彼は、ラボメンの大半が女性で、自分と同じでありながら数少ない男性であるオカリン、ダルが戦力にならない。そこで、「力のある僕が、まゆりちゃんやフェイリスさんたちを守らなきゃダメだ!」と、男としての自覚をもって奮い立ち、仲間のために戦うことを決意したのではないでしょうか。魂は最期まで乙女だったと思いますが。るかくん、あなたは本当にすごかったよ…。
 2011年でのるかは、オカリンや鈴羽から真実を知らされないことに苦しんでいる人物でもありました。その真実とは主にタイムマシンに関わることなので、オカリンからすればそれは信じてもらえないだろうとの意味と、「それを知れば、るかに危害が及ぶかもしれない」との思いやりで、教えてなかったのですが、るかからすれば「自分は信頼されていない」「当事者ではなく、部外者でしかない」と傷つくのは考えてみれば当然のことなので、後の展開で彼が真実を知れたのは、私が見てても嬉しかった(しかし、るかの秘めたる願望だった、「るかが女性になっていた」世界線があったのは、岡部は最後まで伏せていたでしょう)。
 RINE(ダルが作ったソーシャルアプリ)での彼は楽しい。特に紅莉栖サイドルートでは。ルカ子よ、きみ、自分が男だと忘れているのか、それともよくわかっているのかw。

 フェイリス・ニャンニャン(本名・秋葉 留未穂) No.007

 人物像に以前からの変化や新発見が少なく、これまでの印象で語ります。

 いつも明るく振る舞い、厨二病全開の冗談を振りまき、笑顔を絶やしません。
 が、それはポーズであることを以前からのラボメンは知っています。辛く苦しいことがあっても決して表には出さず、内心で抱え込む。17歳でありながら大富豪の名士なことにも苦悩があると察しますが、おくびにも出さず、その資金や情報網でラボメンたちの窮地を救う。
 今作での特徴として、高級マンションの自宅で危害に晒されたラボメンたちを匿うのが度々あります。そこもフェイリスの美点であるけど…。真帆と萌郁を匿った際、彼女たちに寝室をゴミ部屋に魔改造されてしまい、恩を仇で返されるw。

 阿万音 鈴羽(本名?橋田 鈴羽) No.008

 タイムトラベラーなのでキーパーソンになるのが必然化している少女。橋田至と阿万音由季の未来での娘。

 シュタゲ無印にも登場していますが、前作とは違う世界線の未来から来ており、育った環境、送った人生、何もかも違うので、無印とは同一人物ながら似て非なる人物。
 だが、オカリンに「違いに戸惑ったが、やはりお前は俺の知っている阿万音鈴羽だよ」と評されます。しかし、鈴羽自身はそれを否定し、岡部に銃口を向け、状況打開のためタイムマシンに乗るよう脅迫する。結局失敗し、オカリンの評価が正しかったと証明されます。
 椎名かがりを過去へ連れて来たキャラでもあります。1998年に飛んだ際、かがりとはぐれたことを深く後悔してるけど、2010年でかがりと再会して、喜ぶかと思いきやかなりきつい態度をとる。世界線によってはかがりと敵対すらします。厳しい未来で戦ってきた子なので、他人と簡単に仲良く出来ないんです。
 父のことを深く尊敬しているが、父と母の仲があまり進展しないのにやきもきする。両親が結婚出来るかどうかに、鈴羽が存在出来るかどうかがかかっているので、ダルと由季をくっつけるのは彼女にとっては重要なミッション。
 鈴羽の最重要任務は、オカリンに過去の紅莉栖を救わせ、第三次世界大戦を阻止すること。紅莉栖を殺したトラウマゆえ拒絶するオカリンに、内心はらわた煮えくり返る思いです。
 追記・かがりとの格闘シーンでのオールヌード、ゴチになりました!(私は下衆キャラです)

 いかん、ここいらが限界だ。続きはいずれ。No.009以降の(「ゼロ」から加わった)ラボメン、天王寺父娘、ラスボス、などについては後編で。

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コメント

長文乙。
がっつり読んでこっちもコメントするつもりだったのですが、Amazonから資料集が届いたので、先にそっちにざっと目を通してから改めて…

投稿: yukkun20 | 2016年4月 6日 (水) 01時06分

>長文乙
 ありがとうございます。

>がっつり読んでこっちもコメントするつもりだったのですが、Amazonから資料集が届いたので、先にそっちにざっと目を通してから改めて…
 期待しています。

 前後編に分けるかも、と書く前から思ってましたが、でも書き始めた時点では2部に分けない自信ありました(根拠なし)。後編は前編より短く済むはず。それはそうと、YASにまたコアなコメントありましたねw。

投稿: Ivan | 2016年4月 6日 (水) 07時07分

情報量多いですね…毎晩寝る前に読んでますけど、ようやくあらすじのところを読み終えた辺りです。
> YASにまたコアなコメントありましたねw。
ああいう僕の思いも寄らなかったコメントを頂くと、ブログやってて良かったなーと思いますね。

投稿: yukkun20 | 2016年4月 8日 (金) 21時52分

>ようやくあらすじのところを読み終えた辺りです
 気長に待ってます。そろそろ後編も書くと思う。

>ああいう僕の思いも寄らなかったコメントを頂くと
 通りすがりでコメントもらうこと少ないんですけど、悪意的じゃないするどいツッコみ頂けると答え甲斐あります。

投稿: Ivan | 2016年4月 8日 (金) 22時04分

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