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2018年3月12日 (月)

「キン肉マン」(続編)ウルフマンVSルナイト戦、感想(ネタバレ)。ウルフマン、37年ぶりの大勝利!予想を裏切り、期待を裏切らなかったゆでたまご先生!

 ウルフまさかの、奇跡的な、歴史的(この言い草、彼がどんだけ信用されてなかったか、わかるなw)勝利です!

 まずこの勝利に至るまでの経緯。サタン復活から、ティーパックマン、カナディアンマンの敗北まではこちら

 そしてその後、ベンキマンはギヤマスターを「友情パワー」であと一息まで追いつめるも、詰めを誤って、敗北。一方カレクック、「オメガ・ケンタウリの六鎗客」の狙いが友情パワーを奪うことであると察し、「ならば友情パワーなど意地でも見せない」と正義超人ではなく残虐超人のファイトに立ち返り、マリキータマンを追いつめるも、残虐ファイトをやり返され、負ける。
 この流れで、「ゆで先生は正義五本槍全敗を考えてるんだな、ウルフマンの結果も見えてるな」と思っちゃったんですが、ゆで先生はそんなセオリーに従うマンガ家ではなかった。

 五戦の大将戦に当たるウルフVSルナイト。序盤、ルナイトの下あごを活かした噛みつき戦法に苦戦するウルフ。先だってカレクック戦の時に駆け付けていたスグル。ウルフに心配丸出しのスグルにウルフ、
 「オレをナメんなって言ってんのがわかんねえのかーっ!」と一喝する。そして彼、ウルフマンを気にしてた人なら誰もが勘ぐってたであろう話をする。
 「先のキン肉星王位争奪戦の時…なぜオレに声をかけなかったーっ!?親方から聞いたぜ!オレの左足のケガ気をつかったんだと!余計なお世話なんだよ!困った時は遠慮なく呼べよ!オレはお前のダチじゃねえのかーっ!?」
 ああ~、誰もが気になってたこと、言っちゃいましたね~w。キン肉星王位争奪戦、ブロッケンJr.やジェロニモのような弱い超人(言うてもーた)でさえ参戦してたのに、ウルフだけアイドル超人の中で唯一呼ばれてないって、これは戦力外通告だったのだなとw。ブロ>ジェロ>ウルフと、つまりウルフはアイドル超人最弱(ああ、ついに言うてもーた)なのだなと、みんな思ってた。そしてその事は、本人も気にしており、読者と作者に対する、今まで積もりに積もった鬱憤wをぶちまける。そしてスグルに、「オレとお前は…対等の、日本代表を争うライバルじゃねーのか!?」と。
 この辺り、「キン肉マン」らしい関係性だと思う。最近のジャンプマンガやRPGは、とかく「仲間」というキーワードを強調し、連呼しますが、キン肉マン、そして当時のジャンプにおいては「友達」なのがキーワード。ジャンプ三原則「友情・努力・勝利」が形骸化して久しいですけど、作品としてのキン肉マンの中では、原則、生き続けてる。これぞ「ジャンプ」。これぞ「キン肉マン」。

 試合はルナイト優勢で進み、そこでルナイトは自分の尻尾をウルフに巻き付け、かつてウルフがスプリングマンに敗れた時の悪夢技、「デビルトムボーイ」を図らずも再現する、「ヴォルフガングスパイラル」。狼狽えるスグルとミートですが、ハラボテ委員長が「あいつの『心』の強さを信じよう」と信頼し見守る。そしてウルフ、
 (ナメてんじゃねえぞ~っ、どいつもこいつも!だいたいオレは昔から、キン肉マンと比べられることがなにより腹立つんだ!同じ日本代表のライバルなのに、あいつだけ遠くに行っちまったような言われ方して…あいつもあいつで、あんな心配面しやがって…ああ~っ、気に食わねえ!)
 と、心で悪態ついて、ルナイトのヴォルフガングスパイラルを引きちぎって破る。
 それでもまだ劣勢なウルフ、「選手交代しよう!」とスグル言ってしまいますが「だからナメんな!」とまた喝。「永世横綱の意地に賭けて勝ってみせる。いや、勝たせてくれ!」しかし「オレはカレクックみたいに感情を殺して戦うなんて器用な真似できねえ」と友情パワー使用を宣言し、「その事でお前らにかえって迷惑かけちまうかもしれねえ…だけどよ、お前さえいれば勝てるよな?キン肉マン!」
 請け合うスグル。安心したウルフ、かつてキューブマン相手に最後の白星を上げた、「ルービックキューブ張り手」で攻め上げる。
 うわ~、これまた「キン肉マン」。「対等のライバルだ」と言いつつ、スグルに全幅の信頼を寄せるウルフ。これも「親友」だからこそ言えること。取れる態度。友情パワー熱い。勝利をこそ重んじる悪魔超人や完璧超人なら、迷わず交代してるところですが、そこウルフマンは正義超人、誇りや友情にこだわります。

 張り手をかまされ、顔が歪むルナイト。がぶり寄りで攻勢に出るウルフですが、痛めた左足が祟って攻めきれない。逆襲に合う。そこでスグル、ウルフをDisりまくる。
 このDisり、面白すぎるので、あえて内容書きません。該当する第236話、読んで下さい。愛wと友情にあふれた罵倒。ウルフもここまで言われて、負けるわけにはいかなかった。
 そして、ウルフの友情パワー、発動!それを狙ってたオメガマン・アリステラ、歓喜する。「その力をお前のモノにして見せろ!」とルナイトに激。それを聞いて、「使命のある俺たちがここで終われない」と…友情パワーの光を吸収!やはり、やはり友情パワーを盗まれてしまうのかー!
 ここで私、「ああ、終わった。友情パワーを盗まれてしまったら、勝ち目ない。ウルフマンの負けだ」と思ってしまった。しかし安西先生も言っている、「諦めたらそこで試合終了」なのだと!

 ウルフが仕掛けていたフェイバリット「合掌ひねり」を掟破りでやり返すルナイト。ウルフ、ダウン。絶体絶命ですが、ここで委員長、「あの発光現象はまだわずかに残っている!」と諦めるには早いことを指摘。この戦いの委員長、「ウルフマンを信頼しよう」という姿勢を全く崩さない。スグルよりよっぽどw、どっしりと構えてて、頼もしい。
 一方ウルフ本人は諦めかけている。しかしここで、先に散って行ったティーパックマン、カナディアンマン、ベンキマン、カレクックの霊体が現れ、ウルフを応援する。…これ、今までウルフは友達にやった事はあれど、されたことは初めてなんだよな。ついにウルフが「友情パワー」を貰う立場になった。そしてウルフマン、敗れた四人の友達を背負い、更にパワーを引き上げる。
 ルナイトとぶちかましをぶつけ合う。それはルナイト勝利。ルナイトのいい所は、「相撲ファイトを勝手にやってろ、これは超人レスリングだ」と言いつつ、ウルフの相撲に十分過ぎるほど付き合ってること。ここでも、ウルフに対しもろ差しの状態で寄り切りにかかる。だけどウルフこらえる。そこでこの試合、決めの台詞。
 「力がどう作用するか…それを骨の髄まで知ってるからこそ!人はおれたちを力士と呼ぶ!その力士の頂点に君臨する横綱の技、エセなんかじゃねえってこと、目にもの見せてやるーっ!」
 ウルフの新必殺技!ルナイトを投げ上げ自分も飛び、空中で雲竜型の様にルナイトを投げ、そして不知火型の構えにルナイトを固め、蹲踞のポーズでリングに叩き付ける!名付けて「不知火・雲竜投げ」!!!(「投げ」が相撲にこだわったネーミング!)「ウルフ版マッスル・スパーク」とでも言うべき超大技!この技、ウルフマンの身体が一切地につかないのも憎い!(でもこの超必殺技が決まっても、なお勝利を疑われたウルフマンって…www)

 大技を食らって、顎が外れ、ロープを千切ってリングアウトするルナイト。この決着も相撲らしい。カウントを数えるノックに勝敗は決したと委員長判断。ウルフマン、37年ぶりの白星!(つい最近ブラック・シップに勝ったコトは触れるなw。あれは非公式試合だし、レスリングじゃなく超人相撲だしw)もちろん、横綱なのでガッツポーズ取ったり、あからさまに喜んだりしません。「ごっつぁんです!」と雲竜型で勝利を飾る。
 そしてルナイト、これまた相撲らしく、リングどころかステージという土俵から転落しそうになりますが、ウルフマン、手を差し伸べて助けようとします。ここも横綱らしく、正義超人らしくもある。「お前らが残忍非道な侵略者だろうと、リングの外で死ぬのを見過ごせない」と。
 しかしルナイト、「偽善者どもめ!」と正義超人…より、どうやらオメガの民は地球の超人全員に恨みを持ってるらしく、救いの手を拒絶する。だけどルナイト最期の台詞、
 「だが、不思議と、お前との勝負は、楽しかった。さらばだ横綱さんよ」
 ウルフとわかり合えたルナイトですが、そんな彼の命を助けられなかったの、ウルフは正義超人として、痛恨でしょうね。芽生えた感情を、顔の腫れでごまかすなんて、ズルいぜルナイト。ウルフマンVSルナイト戦、これにておしまい。

 ところが第238話、試合が終わってからも見どころで、東京に国立(笑)超人博物館が建ってるのが「スクラップ三太夫」かよ!でw。それで運命の五王子のマスクが展示されてるところ、五王子の内、フェニックス、ゼブラ、マリポーサ、ビッグボディの復活が示唆されて、続く。またしてもゆで先生、ワクワクしかさせてくれない。なにがって、ソルジャーの動向に触れられてないのがミスリードの気配プンプンで…。ん?待て待て、シルエットだけでは、あの中にソルジャーがいないとは、断言できない!「アタルがキーマンになる」ことは宣言されてますが、この分だと真ソルジャーも復活するとしか思えない。その方が絶対ファンは嬉しいし、面白いもん。

 書き終えて思うことの一つに、この試合は今ジャンプでやってる相撲マンガ、「火ノ丸相撲」へのエールにして、挑戦状なのではと。ゆで先生が火ノ丸好きなのは知ってますし、その事に川田先生は喜んでましたが、ゆで先生、「相撲マンガを描く以上、これ以上の一番を描かないといけないよ!主人公が横綱目指してるなら、尚更だよ!」という。そうだとしたらゆで先生なかなかスパルタン(こんなハイレベルの試合描かれたら…ねえ?w)。その意図なくともこの試合、川田先生には、いい刺激になると思う。

 近況・ようつべのVR動画にハマりまくってます。どういうのかというと、ボカロとか艦これとかバーチャルYouTuberのコンテンツ使った同人作品。具体的にどんなのかって?…お察し下さいw。今週末シューダン4巻感想に取りかかります。最後まで面白過ぎる作品でした。愛込める自信があります。

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コメント

(≧∇≦)こんばんはIvanさん。ユリルです!お久しぶりです!私の事覚えていますでしょうか?やっと、遊びに来る事が出来ました。ミバが無くなって、3DSも故障して、PCもなかなか使えなくて苦労しました。googieとか操作がまだ拙いんですが、頑張ってときどきあそびにきますね。ではまた。

投稿: ユリル | 2018年3月17日 (土) 18時09分

>ユリルさん
 これはこれは、お久しぶりです。もちろん覚えてます。しょうもないブログですが、よろしければお願いします。そいえば、3DSで自分のブログ読んだことないです。では。

投稿: Ivan | 2018年3月17日 (土) 18時21分

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