星界の戦旗V感想(ネタバレ)
「続きを読む」でのっけからネタバレかましますが…。
ラマージュ皇帝戦死!帝都ラクファカール陥落!!ドゥサーニュが皇帝即位!!!そしてラフィール皇太女即位!!!!
言った通り今巻、めっさ激動の展開になってますが、思えば9年(!)読者は待たされたんだから、このくらいにはなってしかるべきか。
それなのに私は、「ラクファカール陥落まではいかないと思う」とか「ラフィールとジントは引き離されるだろう」とか「ラストでジン×ラフィどちらかが告白する?」などと非常に呑気というか、スイーツ(笑)的な展開を予想してました。
「なんでこんな平和的な予想してたのだろう」とちょっと考えると、まあ仕方ないよね。だって星界の戦旗って今まで「戦旗」とタイトルに掲げてるくせに、めっさ甘々なお話でしたもん。
I巻はまあ戦争物っぽい話でしたが、II巻は殿下の「ジント、ジント、ジント!」だったし(笑)、III巻に至っては「『戦旗』の看板外さんかいボケ!(笑)」と言いたくなるラブラブ展開。これに慣らされているとこういうハードな展開は予想しにくい。
それでもIV巻のラストから、やっと戦争っぽい流れになったので、「ラマージュ戦死」までは予想してました。しかし「帝都陥落」がなぜ予想しにくかったかと言うと、それをやっちゃうと「帝国滅亡の危機」までアーヴ帝国が追いつめられる事態であり、そこまで主人公側の国を追いつめる覚悟が森岡先生にあるとは思ってなかったから。
9年読者を待たせた事が、先生に覚悟をさせたのだと思います。
赤井先生が描いた表紙のラフィールが随分意味ありげだったので期待してましたが…。
表情にも衣装にも、頭環にまで、ここまで意味があったとは!
このラフィールが、物語のどのシーンから切り取られたものかが、当てられるレベルだと思ってなかったので、赤井さんも本気なのだなと。
ラクファカール陥落は、森岡先生はやはり、東日本大震災を念頭に置いて書いたのだと考えます。
その考えを具体的に書くと、震災の被災者に失礼な表現になってしまうのでやらないですが、森岡先生もそう考えて、あえて細かく具象的には描かなかったのでしょう。
WOWOWさん、サンライズさん!アニメ化の話、期待してますよ!
それにしても、こんだけシリアスな展開で、まさか「ラフィール殿下のドキドキ入浴タイム」などというダラけ切ったシーンがあるなどとは夢にも思わなかった(笑)。ハッ!これはまさか風呂好き日本人の子孫としての(アーヴは日本人の間接的子孫という設定)「テルマエ・ロマエ」へのオマージュなのか!(爆)
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コメント
伏線とか展開予想が苦手な自分としては、ラマージュ戦死を予見していただけですげーなぁと思います。
これを機に旧作を読み直しましたけど、断章I「創世」の宿命遺伝子ネタが今作できっちりリフレインされていて驚きました。機会があったら読んでみてください。
あとドゥビュース殿下にも死亡フラグが立っているような気がするのは僕だけですか。
投稿: yukkun20 | 2013年4月 1日 (月曜日) 午前 12時44分
>ラマージュ戦死を予見していただけですげーなぁと思います
いいよもっとほめて!(ほめられ慣れてないIvan)
>機会があったら読んでみてください
旧作は少し読み始めたので心に留めておきます。
>ドゥビュース殿下にも死亡フラグが立っているような気がするのは僕だけですか。
森岡先生はやっぱドゥヒールを皇帝代理にしたいのでしょうが、あんま作者の都合でキャラを振り回す作家ではない…と信じたいです。
投稿: Ivan | 2013年4月 1日 (月曜日) 午前 01時16分