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2013年8月14日 (水曜日)

逆転裁判5感想(ネタバレ)

 ボリュームあるかと思えばそうでもなかった。ま、その方が助かるが。

 江城P、山崎Dコンビは「検事2」がよかったので期待してましたが、どうやら応えてくれた。私にとってテキストアドベンチャーは特別なジャンルで、その期待を裏切らなかったのはよかったです。ちなみに巧さんがいないのは私には不安材料じゃなかった(すみません)。

 真犯人を追いつめて追いつめて追いつめて倒す、このカタルシスは逆転ならでは。「勝った…!」と思ったら「まだか!」はいつもの逆転。
 相変わらずギャグが切れている。ハッキリ言ってレイトンVS逆転よりずっといい(すみません)。
 ただ、DLCエピソードはレイ逆優先で行くつもりでしたが、逆転5がいい出来だとそっち優先したくなる。お金払ったDLCの方がありがたみがあるし。

 色んなシステムが合理化されている。バックログ読めたり、各話区切り区切りで途中から始められたり。
 とくに「重要な選択肢の時にセーブ出来ない」仕様が改まってるのが実にいい。今回参加しておられない巧さんのこだわりは理解できますが、そのこだわりはプレイヤーのスタイルと合ってなかった。

 「追及」の曲はどの逆転でもテンション上がる音楽を用意してくれる。
 しかし、逆転ならではのキャッチーな名(迷)言が少なかったのは残念。名言そのものはあるけど、言葉遊びとして面白いのがあまり…。レイ逆にもあまりなかったし、仕方ないのかな。

 「みぬく」や「ココロスコープ」のシステム自体はいいんだけど、「証拠が全て」なはずの裁判で使われるのはどうかと。「サイコ・ロック」は探偵パートで 使ってるんだから。「カンガエルート」は頭で事件の整理ができるいいシステムでした。今あげたシステム、すべてペナルティがないのはGJ。

 「カメラワークをあえて駆使しない」演出はシリーズの凄みです。5はキャラや背景がポリゴンになってますし、カメラワークも使ってますが、元となるその精神は生きてます。

 ここからネタバレ。キャラ語りで行きます(いつも通り台詞うろおぼえなのは許して下さい)。

 成歩堂 龍一
 なんか、プレイヤーの分身として操作する場合と、オドロキくんやココネちゃんの二人称で見るのとで、かなり印象違うんだね?
 「大事な約束を守るために弁護士に復帰した」とあるけど成歩堂がそういう動機で動くのは御剣か真宵ちゃんしかありえないじゃん?
 ユガミ検事相手だとそれほど苦戦してないのに御剣と闘うとダメージ受け過ぎ。さすがミッちゃん(笑)と言うべきなのかまるほどう(笑)が進歩してないのか…。
 最後の裁判で、あれほど絶望的な状況になっても絶対あきらめない成歩堂はそれでこそ。
 「こんなに真剣なココネちゃんにウソをつくしかないなんて!」
 「これでユガミ検事を無罪に出来なかったら、僕は永久に彼女から許してもらえないだろうな」
 いい言葉です。

 王泥喜 法介
 スタッフさんは「前回不遇と言われたオドロキくんに見せ場を用意してある」と語ってましたが、うーん、この役回りではどうしても反感が先に立ってしまうな。御剣が「成歩堂。どうやら部下に教えられたようだな」とフォローしてたけど、どういう理由でも心音を疑うようでは…。
 やっぱあった、「ハシゴとキャタツ」ネタ。

 希月 心音
 重い過去がありそうとは思ってましたが、ユガミ検事を救うために弁護士になったのは、成歩堂が弁護士になった理由と似てる。夕神迅とお互いにお互いを守ろうとしてたのはグッときた。
 黒いサイコロックが砕けて全ての記憶を取りもどす場面は名演出。
 涙は女の武器だなんて全く思わないけど、ラストでユガミ検事の無罪(同時にココネちゃんの無罪)に嬉し泣きするのは、成歩堂じゃなくても「本当に良かった」と思えますよね。

 夕神 迅
 彼が囚人なのに検事として法廷に立てたのは、御剣がユガミの無実を信じていたからだった。いい上司を持ったな(ありえないというのは野暮)。
 「逆転裁判のテーマはいつも検事が持ってくる」ものだと私は考えてますが、ユガミはその役割を果たしてくれた検事。4の検事がいかがなものかと思う検事だったので、開発者が気付いたのはいいことです。
 過去の事件のせいでひねくれまくってますが、そこは春美ちゃんを見習ってほしい(面識ないけど)。
 彼の手錠が外れるシーンはムービーで観たかった。

 御剣 怜侍
 今までに書いた通り彼は今回も流石と思わせる言動をしています。
 「(成歩堂に)キサマはツゴウの悪い真実からは背を向けるつもりか!」
 「(ユガミに対して)お前の証言次第で法の暗黒時代に終止符を打てるのかもしれんのだぞ!」
 結局は成歩堂が正しかったんだけど、御剣には信念があると感じられた名言。
 デザインは大きく変わってないのに、違った印象を感じる。眼鏡をかけるようになったのは、怜侍自身の年齢が父・御剣信の享年と並んだので(34歳)心に期する何かがあったのでは。なんとなく父親に似て来た。

 綾里 春美
 「殺人事件に全てを狂わされてしまったのですね…」
 「ココネさん、強いです。過去を乗り越えようとなさったのですね」
 「まだ11歳だったのでしょう。証言するだけでも、すごい勇気です」
 幼少期にあれだけ過酷な経験をしたはみちゃんが言うと重みが違う。それで屈折してないのだから大したものである。
 御剣とは逆に、成長したのに印象があまり変わらない。成歩堂と真宵の関係は誤解したままなのかな。

 番 轟三
 まさかこの人が全ての元凶だったとは…!このどんでん返しは検事2にちょっと似てるな。
 感情をほとんど持たぬ人だとして、いつもの表情豊かさは全て演技だったと。正義の欠片も無い男が「ジャスティス!」と。
 主人公に協力する刑事が真犯人は今までなかった。彼は退場したので次の刑事はイトノコさんか茜さんか。イトノコ刑事が出世してたら意外性大きくて面白そう。

 成歩堂 みぬき・牙琉 響也
 今回この人たち完全に空気。語る事全然思いつかん。4で既に扱いがひどかったキャラ達なので、テコ入れして欲しかった…。

 綾里 真宵
 某誌で「彼女は出ない」ネタバレを読んでしまって、テンション下がったまま進めてましたが…。

  手 紙 !

 うお~ん!おお~ん!よおおおっし!あれで気合いが入ってやる気になった!こういうことを計算してバラしたのだとしたら、ファミ通意外とやるな。
 サイコロックが使えるのは彼女が助けてくれたと感じました。

 逆転6への布石になったいい作品だと思えます。6では必ず真宵ちゃん出して!

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コメント

>> 番 轟三
消去法でいくともう「亡霊」はこの人しかいませんけど
マジで騙されたわ・・
>>4の検事がいかがなものかと思う検事だったので、開発者が気付いたのはいいことです
あいつ微妙だったのは同意ですね オドロキくんもライバルというより ただの苦手な人になってましたね・・

投稿: sasa | 2022年6月20日 (月曜日) 午後 07時17分

>sasaさん
 を゛-、古い記事に、ありがとうございます。しかも逆転シリーズ、始めたんですね。9年前の記事となると、未熟さがモロに現れているので恥ずいですw。

>消去法でいくともう「亡霊」はこの人しかいませんけど
>マジで騙されたわ・・
 「消去法」って発想をしていなかったんですがw、確かに亡霊である可能性があった人は、番さんだけでしたね。

>あいつ微妙だったのは同意ですね オドロキくんもライバルというより ただの苦手な人になってましたね・・
 4でいいキャラなのは、むしろ兄貴である霧人の方でしたからね。最近、歳食って霧人の気持ちが、理解でき始めた。
 でも主人公がオドロキくんに代わってからは、検事になかなか、いいキャラが少ない。6のナユタもちょっと…。でしたし。
 だけど、5からデビューした「亜内文武」が、キャラとしてなかなかの収穫だったと思うw。成歩堂家と亜内家の因縁も、「大逆転」シリーズで、すごいスケールに、なってしまったw。

投稿: Ivan-Petroski | 2022年6月20日 (月曜日) 午後 07時57分

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