スター・ウォーズ/(エピソード7)フォースの覚醒 感想(ネタバレ)
良くも悪くも、「ドラゴンボール」のような映画でした。まあそんなことはわかっていたのですが。
しかしDBよろしく、惑星を破壊するシーンが旧三部作より、はるかにスペクタクルな場面になってるのは技術の進歩を感じます。流石に今の観客は「デス・スターから細っこいビームが出て惑星ちゅどーん」じゃ納得しませんw。
SWとしてはいささか盛り上がりに欠けると感じました。理由はよくわからないのですが、新キャラがイマイチ存在感薄いからかもしれません。
今回、制作は「ファンサービス(特に旧三部作の)」を心掛けていますが、面白いポイントがだいたいそういうところであり、シリーズファンじゃないとあんまり楽しめないかも。
やはり昔からのファンとしてはマーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、そしてすっかり大物になってしまったハリソン・フォード等かつてのメインキャストたちで当時のキャラが蘇る、このことでワクワクしたのですよ。そこは素直にうれしいのですが、2つショックな点が。
ハン・ソロ、息子に殺される!ルーク、出番がほんのわずかでなんと台詞がない!
まあルークはシリーズの構成から考えてそんなに出ないだろうと踏んでましたが、台詞が一切ないのは意外でした。そしてソロ、息子のカイロ・レンに会うシーンで観客のほとんどが「まずいぞ~、ソロ、死亡フラグ立っちゃってるぞ~!」と思ってましたが案の定w。「息子の父殺し」という神話的モチーフを使いたかったのはわかりますが、演出やシナリオ、もうちょっと凝れなかったのかな?星が砕けそうなのに親子喧嘩かよ!とも思った。
しかしハリソン、存在感あり過ぎて新キャストを食い過ぎですw。なので早めに退場させたくて殺した制作の判断は間違ってませんw。
新キャラについては、女性主人公と黒人副主人公はお国柄ですし、時代の進歩を感じてそれ自体はいいと思います。ただ演技力がどれ程だったか…。少なくとも魅力は薄いです。ハリソンが濃すぎるのを抜きにしても。
一番良かったのはBB-8でしょう(笑)。主人公のレイにころころ転がって付いていくのはかわいかった。ポー・ダメロンの命令を受けてたのが、ダメロンが消息不明になったらなぜレイに付くことにしたのかわかりませんが…。
新たな暗黒面のジェダイにしてソロとレイアの息子であるカイロ・レン、ぶっちゃけ弱いです(汗)。かつて伯父のルークに師事し、祖父であるダース・ベイダーを継ぎたいと願っている悪役が、フォースに目覚めたばかりのレイにライトセイバーの太刀合いで負けるってそれは…。でも、ベイダーと違ってマスクを脱ぎ素顔をさらすのはいいと思いました。
帝国軍(ファースト・オーダー)の警備は相変わらずザルww。そういうシリーズだと言ってしまえば、それまでですが。
そもそも旧三部作でルーク達があれだけ苦労して倒した帝国軍がアッサリ復活してる件w。パンフには色々設定書いてあったけど、たった30年で蘇ってるとは新共和国甘すぎ。
レイがライトセイバーを握ったときは(2度とも)「おおっ」と思った。彼女ってやっぱりルークの娘?ベタを売りにしてるシリーズなので、大いにありうる。レイは自らの過去を知らないのもそれの伏線に思えます。少なくとも次作でルークがレイにジェダイの修行を課すのは間違いない。
これは関係ないのですが、DBの鳥山明先生、「SWは映像は素晴らしいが物語はどうも…」などと昔からDisってますが、あなたのマンガも人物やストーリーはペラペラもいいところですよ!?SWもDBも物語がつまらないわけではないのですが、「人間」は全く描けていません。これ前から言いたかったんだ。
ただこれを逆に評価すれば、かつてのSWは「人間」じゃなく「キャラ」を描くことと割り切って成功した最初の実写映画と言えるかもしれません。例えば「エヴァンゲリオン」がヒットした時、アニメの某巨匠が「人間を描かず、記号しか描いていない!」と激しく攻撃しましたが、T監督、それはあなたと同時代にヒットしたルーカスに言ってほしい(言ったのかもですが)。
でもなんだ、劇場へ映画を観に行ったのは「風立ちぬ」以来2年半振りでしたが、やっぱりたまには映画館で映画を観ないと駄目ですね!実写映画を観ることの大事さも強く感じました。劇場映画は私が消費する娯楽の中で最も緊張して疲れるエンタメなのですが、むしろそれが必要。
それに3D映画を観るのは「アバター」に続いて2度目ですが、アバターがダメダメだったのに対して、技術革新の成果か、格の違いか、3Dの醍醐味を味わえました。
しかしよりによって「妖怪ウォッチ」に負けてるのは…orz。
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