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2017年11月15日 (水曜日)

「シューダン!」1巻感想(ネタバレ注意)。わたりさんを超えるヒロイン、こうもたやすく生み出すとは…

 いよいよ語れます。このマンガネタにしたくて仕方なかったんや!1巻のレビューはキャラ紹介で行こう…と思ってたんだけど、書いてて話の順がベターとわかった。連載開始レビューシューダン公式ツイッター

 1話・ぼくらのフットボールアワー

 まず主人公の紹介、桜田創始(背番号7・ソウシ)(浜西イレブンは太字で挙げます)、静岡の少年サッカーチーム、浜西フットボールクラブのフォワードです。エースストライカーではありませんが、俊足を活かしたプレイヤーです。作中に出て来る浜西FCメンバーの学年は皆小学校六年生。
 浜西FCはそれほど目立った戦績を残しているチームではなく、ソウシ曰く強さは「中の下」。ソウシ自身、「親から塾通うか、サッカークラブ入るか選べと言われて、サッカー選んだノンガチ勢」と自己規定してる。浜西FCのメンバーのほとんどが、そんな奴ら。

 そんな本気ではない彼らが新年度を迎えたところ、女子選手・七瀬晶(背番号9・ナナセ)(ちなみに私、彼女には愛wを込めて「さん」付けw)がチーム加入を希望する。初めて見たナナセさんを「かわいい」と評するキーパーソン・両角禄郎(背番号11・ロク)に「そういうこと学校でも言ってんの?」と照れながらツッコむソウシ(ソウシはこゆこと言えない男)。そしてロクの超名言、
 「うちの姉ちゃんが言ってたんだよ 『女子とは今の内に仲良くしとけ』ってさ じゃないと後で死ぬほど後悔するらしいぜ」
 …小学生男子のみなさん、肝に銘じておくようにw。

 浜西キャプテン、大和哮(背番号10・ヤマト)が波動砲(大人レベルの威力を誇るシュート。滅多にゴールへ入らない)で自滅して退場したので(しかし横田先生、ヤマト世代とは3回りもジェネレーション違うのにw)ナナセさん、交代して練習に参加する。彼女、男の洗ってないスパイクをそのまま借りられるのが、天然であざとい性格w。ぶさパンダのヘアゴムを結びながら走る姿とか、お辞儀するしぐさだけでも、すでにかわいさ爆発である。

 女子メンバーがいなかったので戸惑う浜西選手、さらにナナセさんが「私(ポジション)どこでも大体できるから」「本当にどこでも大丈夫!」とけっこうデカい口を叩くのでソウシ気に入らない。練習で同じチームなのに(桜田創始容赦せん!!)と心で叫ぶw。
 ところがナナセさん、予想以上の実力を見せつける。見学しててソウシは足が速いと見込んでた彼女、厳しめのパスを出したらソウシ追いつけなかった。ナナセさんの「次からは優しく蹴るね」の一言に、男のプライドが傷つく。
 強いと見込んでナナセさんをマークする金子張良(背番号4・ハルヨシ)野中和士(背番号3・カズ)。だけどロク、「ソウシたちの性格的にあの子にはパス出さない!」とハルヨシのマークを外す。ところがソウシはナナセさんにパスを出す。さっきのパスのリベンジをナナセさんからもらいたいので。
 ナナセさん宣言通り優しいパスを出したら、ロクにカットされてしまった。そこでソウシ、
 「オレが取れねェと思って甘めに出したろ?あんな甘い球がロクに通用するかよ あんまなめんなよ ロクも…オレも…!」ここでナナセさん、
 「私は七瀬晶 さっきも言ったよ 覚えてね」これはナナセさん自身にとってかなり重要なポイントだったり。 
 ナナセさんとロクの一騎討ち。ロクは浜西最強選手、ナナセさんでもそうそう敵わない。それを見たソウシ、ナナセさんが負けていることを逆手に取った「信じてッ 動け!!」作戦(見どころは、ギャグ要員的キャラクター、竹内康臣(背番号1・ヤス)が、優れたプレイヤーだと知らしめてる点)でボールを奪い、ゴールを狙う。センタリングを出せる状況で、ナナセさんがゴール前に詰めていた。ナナセさんのヘディングで、1-1に持ち込む。
 ヘディングの勢いでゴール前に倒れたナナセさん、ソウシは手を差し伸べ(ナナセさんの上目づかいがあざとい!彼女天然でやるんだもんな~!)、
 「いいだろ このチーム…!」
 「うん すごくいいね…!」
 とやりとり。以上、1話ダイジェスト(ちなみに私、この話で「ビブス」なる言葉を初めて知りましたw。普段スポーツに興味ないので(え))。

 うーむ、私の文では面白さが全然伝わらない。と言うか、この練習を面白いマンガとして仕上げられる横田卓馬先生の筆力を賞賛すべき。
 実は、この時点で、「ナナセさん男の娘疑惑」が私の思いにもネット上にもあったのですが、1話を読めば読むほど「それはねーな」という結論に。2話で、完全否定されましたw。

 一コママンガ
 「ぶさパンダヘアゴム」(美的感覚がちょっと微妙な女子に大人気のキャラクター!)
 作者に「美的センスが微妙」とDisられてしまったナナセさんw。ぶさパンダは前作「背すじをピン!と」から登場してるキャラクターなので、つまりつっちーとわたりさんも…?www

 2話・土曜の夜はカレーライス

 扉絵、雑誌ではカラーでした。ナナセさんの太ももに見惚れているソウシ萌えw。内心で激しくその気持ち否定してるのがよくわかるw。
 練習でいい汗かいた浜西一同。仲間と認められるナナセさん。女子の扱いに慣れている組、慣れてない組の差がよく表現されているw。浜西のコーチ、巨勢達也(背すピンから引き続き登場、こがねいろキャラ)が「怪人赤マントが来る前に帰った帰った―――ッ」と、「地獄先生ぬ~べ~」ネタ(私、ぬ~べ~にはそんなに詳しくないんだけどw)。

 ソウシの面白いところは、ヒロイン・ナナセさんとの関係性。最初女子であるナナセさんに面白くない気持ちを持ってたソウシ。「男と女が同じ土俵にさぁ…」と言ってしまうのですが、何気にこの作品の核を突いた台詞。小六って、男女が同じ土俵に立てる最後の年代ですもんね。
 「どうにかみんなの中でアレ(ナナセさんに手を差し伸べたこと)はオレじゃなかったってことにならねぇかな…?」
 この年頃の男子、女より名誉なのであるw。

 なんとナナセさんは隣に引っ越して来た子であり、母親同士が友人だったので、ソウシママはナナセさんを家に上げる(その事を仲間にいじられまくるソウシ。しかもSNSでw)。ますます居心地悪いソウシ。なので、
 (いつも通りにふるまわせてもらうぜ!!)
 と、いかにも男らしい虚勢を張る。しかもあっさり母親に負けているのがまた男の子w(カレーでほっぺをふくらませてるナナセさんかわいいですが、ソウシもけっこうかわいいw)。
 そしてソウシママ、女っ気のない息子にチャンスとでも思ったのかw、ナナセさんに「創始の部屋でゲームでもしてゆっくりしててー」と素晴らしい援護射撃してくれるんですが(部屋の描写でソウシがスイッチを持ってるのがわかる。うらやまし…くないよ!私も持ってるもんね!)、ソウシもちろんその価値に気づいてませんw。(男友達と同じに扱ってくれるわ!)と見事な見栄。「そこら辺に座れ」と促されて、なんの気もなくソウシのベッドに座ってしまうナナセさんがまたw。
 ところが、次の頁から雰囲気がかなり変わる。

 ソウシの部屋にサッカーの物があまりないことに気づくナナセさん。そこでソウシは彼女がサッカー大好きだと気づく。「ソウシくんはサッカーやってるのにサッカー好きじゃない?」と聞かれて、否定しない。ソウシ、ナナセさんとの間に、男女の壁だけでなく、サッカーガチ勢とエンジョイ勢の壁があると思い込み、寂しく感じる。

 ここは、「お前」呼ばわりしようとするソウシにナナセさんが「私は七瀬晶」と名前で呼ばせるのにこだわるのも重要。ナナセさんの気持ち理解できる。所詮世の中、男女の差別はまだまだある。11年も女として生きてればそれはもうよくわかってる。だからこそ浜西のみんなには対等に接してほしいのだ。彼女はもうみんなを認めているんだから。
 そしてナナセさん気づいてないけど、もうすでにソウシはナナセさんを「俺より考えてるやつだ」つまり対等どころか、自分より上だと認めてる。ここら辺の両者の認識、シューダンという作品で肝心な点。

 先ほど言った二つの壁は、ナナセさん「キミらのチーム 浜西FC 強いじゃん!」の一言で氷解する。ここからソウシとナナセさん、チームや仲間の話で、男女やガチ・ノンガチの壁など考えもせずに盛り上がる。この年頃の子たちが、好きなことの話で盛り上がれば、そりゃそうなる。若いっていい。
 「あはっ…あはっあはくるしい~」
 ナナセさんがソウシのベッドで身をよじって笑うのもかわい過ぎるんですが、その時の構図が、プロのマンガ家でもなかなか描けないレベルの難度で、横田先生画力においてもジーニアスだと感じた。
 その後の、ナナセさんの褒め殺しスゴい。ソウシじゃなくても、男子ならのぼせ上がるのは当たり前だw。

 一コママンガ。
 その夜ベッドで寝るソウシ。
 (ん!?なんだこのいいにおい!?どこから!?あ…そうだった)
 流石横田先生、スゲえゲスwwwww。

 3話・思春期と龍とそのすみか

 ソウシが通う小学校にて。浜西FCは小学校と関係ない。つまりチームメイトでも学校バラバラ。ソウシもヤスとしか同じ学校ではない…んだったんだけどw。
 ソウシの学校にナナセさんが転校。ちょっと考えればそうなるのはわかるコト。ソウシとナナセさんはお隣同士。つまり校区は同じ。だがソウシはそれに気づいてなかった。
 学校で初めてナナセさんと会ったソウシ、だけどソウシはナナセさんを無視してしまう。なぜかは、後に彼の心で明かされるから、まだ書かない。

 今年度初試合の浜西。相手は天龍SSS。ギクシャクするソウシとナナセさん。それはそうと特筆すべきは、
 「お前らの世話を焼くために はるばる足を運んでくださってるお父さんお母さんに感謝だ!!」
 ネットの指摘で重要性に気がついたんだけど、こんな描写がある少年スポーツマンガ、初めて見たよ。だが言われてみれば、サッカー少年団の面倒を保護者が見るのは当然のコトであり、ここを描けるのも横田先生の非凡さ。このエピソードから親御さんの出番、どんどん増える。
 初戦、序盤から好調のナナセさん。またロクも強者として存在感を示す。一方ナナセさんとの連携が上手く行かないソウシ、そこでロク、「お前は『後から死ぬほど後悔する奴』だ」と怖ろしい予言wをし、「まずは『認めて』それから『普通にしろ』」って、大人だなと思わせる助言を与える。

 前半3-2で負けている浜西、だけど今まで勝てなかった天龍相手に十分戦えている。後半戦、女子だからと遠慮し甘くも見ていたナナセさんを強敵と「認めた」天龍、「普通に」パワー勝負をかけてくる。天龍が敵だと認識してくれたこと、ナナセさんは嬉しがる。
 天龍でさえやってることをやってないソウシ、自覚して深く反省。
 (まずは「認めろ」…あの時…学校で女友達に囲まれてたナナセがめちゃくちゃ「女子」っぽく見えてビビった!ああ俺は女が苦手だよ!だけどナナセは…一緒にサッカーやってりゃ 仲間だろ!)そして、
 「その…こないだ悪かったな…シカトして」
 と口で謝罪。そこにナナセさん、鼻息を一つ吹いた後、ソウシに腹パン!
 「やっと謝った!」
 な…なんなのですか、このかわいすぎる演出…w。

 で、4-3で天龍に勝利。ヤマトの波動砲が二発お空へ飛んでくのもツボですw。

 4話・外来種は刺激する

 そろそろお気づきでしょうが、本作、各話サブタイトルのセンスがめっちゃ秀逸。

 四月の祝日、サッカーに行く日なのですが、やる事の内容がソウシにとって問題で、あまり行く気が起きません。そこにソウシママ、
 「早く起きなさい!"ソウちゃん"!!」
 "ちゃんづけ"が嫌で抗議しに起きるソウシ。朝めしを食いにリビング降りたら、
 「おはよう ソウちゃん♡」
 となりに住むかわいい女の子がしれっと上がり込んでたでござる。ねーよそんなシチュエーション!wwwww

 外来種「メリケントキンソウ」の草むしりが今日の作業な少年団。これもネットの指摘で気づきましたが、「草むしり」なんてもんを丁寧に描くスポーツマンガは珍しいし、それがなんでこんなに面白いのかw。もちろん、ソウシはイヤイヤやっているw。そこを、
 「おつかれさまー ソ・ウ・ちゃん!」
 とナナセさんがからかう。茶々を入れずにおれないヤス。でもソウシ、私が想定したほどヤスに怒らなかった。ここは私のソウシ株上がりました。ソウシは本来、とても優しく温厚な少年なのだと(私がチームメイト男子にこんなこと言われたらマジ切れしてるw)。

 休憩して弁当食らう浜西一同。河川敷で正月にやる「初蹴り」行事の話で盛り上がる。カズが言う、
 「でも初蹴りの時に食う豚汁は最高だろ!?」
 「豚汁!」
 話題によだれをたらすナナセさん、実に小六らしくていい。この年代、多分女子も食欲相当のもの。そしてこんなどうでもいい(そこが楽しい)話題の後に、
 「勝ったねこないだ 天龍に…!」
 宿敵から初勝利をもぎ取った充実感に浸る浜西一同。「ナナセ加入のおかげっしょ!」と振る袴田俊平(背番号8・シュン)。ナナセさんもちろんうれしいんだけど、そうではないと、
 「元々強いんだよこのチーム…!天龍に勝てるぐらい…!」
 ハッとする一同。「それはどうだろうか~?自分らで言ってて悲しいけど…」と自虐ってしまう水戸部大輔(背番号6・ミト)。でもキャプテン・ヤマト、「いい加減に目覚めたまえ…!」と檄を飛ばす。…一同に「ヤマトこないだの試合なんにもしてねーじゃん!」とツッコまれてしまうのだけどw。

 リアクションの薄さを物足りなく思うナナセさん。しかし浜西のみんな、実のところ嬉しかった。「なんでみんなもっとわかりやすく言ってくれないの?」とソウシに問うナナセさん。それにソウシ、「普通言わねーよマンガじゃあるめーし」とメタ台詞w。そして激萌えポイント、
 「じゃあ意識改革しないと 手伝ってくれるでしょ?ソウちゃん」
 「っ… お前…いつまでそう呼ぶつもりだよ?」
 「しばらく使ってくつもりなんだけどダメ?嫌ならやめる」
 「別に…いいけどよ」
 いいのかよ!wwwwwナナセさんが「嫌ならいい」と言ってるのに拒否らないのは、この時点で彼女を憎からず想っているのですな?wこのあたりから、ソウシのナナセさんへの好意ダダ漏れにw。

 所変わってソウシ達の学校。六年男女混合の球技大会が催される。もちろんサッカーで大活躍のナナセさん。ソウシとヤスは一回戦でナナセチームに完敗。少しは意地見せろw。
 そこにナナセさんの対戦相手の一人、"巨神兵"w、渥美大地登場。浜西次の対戦チーム、西美薗FCで175cmを誇る巨漢フォワード。ヤスが、
 「ヘイヘーイ!一人パース狂ってんぞ渥美ーッ」
 この程度のメタ台詞に戸惑ってたら横田ファンはやってられないw。
 流石のナナセさんも圧倒的体格差はどうしようもない。そしてもう一人の西美薗メンバー、鴨志田聖士郎登場("かもしだ"で山本直樹のマンガを思い出してしまう人は相当のスケベオヤジw。私?西原理恵子のマンガを連想したけど?w)。
 「男子に混じって健気に頑張ってますアピールか?それとも男なんかに負けませんって強気アピールのつもりか?」
 「はぁ?なにコイツ!?」
 ナナセさんじゃなくっても、女子ならキレるよねえw。次話に続く。「外来種は刺激」しまくってた回でした。ナナセさんだけでなく。

 5話・[悲報]七瀬さんイラつく

 仏頂面のナナセさん。鴨志田のラフプレーで怪我させられてしまって、保健室。
 「誰?あの感じ悪い男子…!」
 ナナセさんの怒り顔にビビるソウシとヤス。お前らなあw。
 「なんなのアイツ…!すっごい腹立つ…!女がどうとか頑張ってるアピールだとか…!」
 このコマのナナセさん、フグみたいに膨らんで真っ赤になって、目がつり上がって青筋立てて、すんごい不細工なんですがw、それでもかわいく見えてしまうんだから得なキャラクターですw。
 鴨志田の女嫌いを説明するソウシ。昔から口が悪かったが、低学年の内は個性として認められてた。しかし高学年になっても態度を改めず、耐え切れなくなった女子全員からフルシカトを食らい、女嫌いに。

 だけど西美薗の実力は本物。対戦した鴨志田と渥美の強さが相当だったことを思い出すナナセさん。回想シーン入ってますが、そこでツッコみたいのがナナセチームのディフェンダー、
 「あわわわわ…」
 キン肉マンネタですなわかりますw。わからない人は、「アワワ」で画像をググれw。もっと普通のツッコみどころは、鴨志田の、
 「[超絶悲報]」「よく訓練されてる」「オタサーの姫かって!」
 鴨志田お前、そのトシでネトスラに染まっているのか。カワイソウにw。
 で、回想に戻ると、先に書いた通りナナセさんが鴨志田のチャージで捻挫してしまう。鴨志田は謝るどころかナナセさんに罵詈雑言を浴びせる。回想おしまい。

 次の対戦相手が西美薗と知らなかったソウシとヤス、「なんで二人とも知らないの?」とケンがある言い方するナナセさん。「私は絶対やり返す!」と宣言したところで、女子たちが見舞いに来て、ソウシとヤス保健室退室。女子たちの剣幕を見て、
 「もしかしてナナセ…あんな風に…オレらにも一緒になって怒ってほしかったのかなって…」
 ソウシ、ナナセさんの本音をようやく理解する。しかしソウシがそこまでなれなかったのって、
 (オレもちょっと前まで鴨志田と同じようなもんだったからだ…)
 と、女子に拒絶反応を示してた自身を反省する。そうしてるソウシに鴨志田が話しかける。
 「ザコのボトムズじゃねェか!」「うおッ銀河万丈のモノマネうまいなお前!」
 お前ら、いくつだよ…www。
 世代ギャグはともかく、この後の鴨志田とのやりとり、ソウシけっこうカッコいい。シメに、
 「まずオレが手始めに うちのナナセケガさせたこと死ぬほど後悔させてやる」
 ナナセさんが汚されたー!?いやいや、汚れてるのは私だwwwww(らきすたネタ)。この後ヤスとのジョジョネタが入る(だから世代が…w)。そして浜西VS西美薗、戦闘開始。

 6話・奮起する浜西

 浜西VS西美薗、冒頭のあいさつ。早速浜西に暴言吐く鴨志田、そんな彼をシメる西美薗チームメイト。呆れるカズ。
 一方当事者であるはずのナナセさんはベンチで控え。鴨志田へのリベンジ最初からしたかった彼女、女子であることも考慮されて気をつかわれるの納得してませんが、
 「心配しなくても出番は用意するさ!ナナセにもヨウタにもユウキにもな!」
 という巨勢コーチの発言に「ごめん二人…私自分のことばっか…」と、同じく控えに回った中安勇樹(背番号5・ユウキ)鈴木曜太(背番号2・ヨウタ)の立場を考えてなかったの、反省。そのナナセさんにソウシが「オレが先にあいつをボコボコにしておくから、お前トドメさせ」とカッコつけ。
 なぜか神妙な雰囲気の浜西選手、ミトが「七瀬さんのケガって鴨志田のせいなのか?」と。ヤスが仲間にこの話漏らしてたのでした。ヤスを咎めようとするソウシですが、ロクが「事実だったら許せるこっちゃないだろ?」と言い、「ナナセだけの問題じゃない」「仲間をバカにされてケガまでさせられて 黙っていられない」と一致団結し、打倒鴨志田へ意思統一される。

 他方西美薗FCは、「天龍に勝ってるからな 油断は禁物だぞ」と気を引き締めてるところに、鴨志田の放言。仲間たち、
 (どうゆう育ち方したらこうなるんだ鴨志田…)(鴨志田の母ちゃんはすげーいい人なのに…)内心呆れてる。鴨志田と渥美が自分たちの主力だとは、認めてるんだが。

 試合開始。カズからタックルでボールを奪う鴨志田、そして定石通り渥美へパスが回される。そこにソウシの策、
 (こっちも一番強いやつをぶつける…!!)
 ロクに渥美をマークさせる。普段前線にいるはずのロク、ディフェンスに回ったこと、西美薗は戸惑う。つづく。

 7話・盾と矛

 ロクがディフェンスに回ったので普段のディフェンス陣はオフェンスに回る。だけどそれに慣れてないのは浜西も同じだった。
 「わっあっと…!」トラップをミスるハルヨシ。それを見逃さない西美薗。クリアーされたボールを顔面ブロックするヤマト。キャプ翼石崎へのオマージュですね?ヤマト芝居臭く決めるが、ついボールを手に取ってしまいハンドを取られるw。だがしかしロクは「ナイスだ」ソウシは「流石キャプテンだ」と多少のミスを気にしていない。ヤマトのプレイのおかげで浜西に戸惑いはなくなった。

 渥美のフリーキック。ピンチではある。だけどここを超えればチャンスになる。渥美の必殺シュート、「プロトンビーム」(命名・ヤスw) それを胸で再びブロックするヤマト!危うく渥美の方へボール転がるが、ロクが奪う。浜西のカウンター!渥美が初めてしゃべる。ヤマトを評して「見事」と。
 その後ソウシと鴨志田の一騎打ち。強者だけあり、ソウシの戦力を冷静に分析する鴨志田。鴨志田の考えをまとめると、
 (桜田の武器は足の速さだけだ、速さだけで技術がないドリブルなんか破れる、パスもその位置からじゃ出せるコースは限られてる、ミドルシュートでゴールを狙うか?いやいや、桜田にそんなシュート力とコントロールはない、チェックメイトだ!)
 サッカーに関しては頭が切れる鴨志田、しかし、我らがソウちゃんwは、頭では鴨志田の上を行ってた。
 ソウシの奇策、鴨志田にパスを出す!虚を突かれた鴨志田、慌ててる隙にシュンにボールを取られる。浜西エースストライカーのシュン、期待に応えて先制ゴールを決める。さらに暴言が祟って、鴨志田にイエローカード。
 「ソウちゃん…やるぅ…!」
 ナナセさんがここまで素直にソウシを褒めるのは初めてだと思う。そしてロクも、
 (自分じゃ本気じゃないなんて言ってるけどな お前…サッカー向いてるよ!)
 と心で称賛。2巻へつづく。

 おまけ「連休の連中」

 ソウシの家へ遊びに来たが退屈だとこぼすヤス。隣がナナセんちだと思い至り、遊びに行こうと。ソウシ、しぶしぶ付き合う(もちろん、本音ではワクワクしてるw)。行ってみたらOKされたものの、女子が何人も遊びに来ていた。ビビッて逃散するヤスとソウシ。お前ら、なあwww。
 「オレらもうすぐ中一だぜ!?女子と遊ぶなんて一周回ってフツーだって!」
 ヤス、ホント、おまwwwww。

 キャラクター総評

 ソウシ

 主人公…なんですが、どうもヒロイン力高い気がするw。
 …とは半分冗談として、最初は女が苦手で、女子より見栄が大切だったりw、かなりのええかっこしいだったりと、わかりやすい小六男子。勉強が出来るようには見えませんが、頭の回転は速くて、作戦を立てるのはほぼ彼。
 ナナセさんへの好意、1巻ではそれほど目立ってませんが、2巻からどんどんスゴくなってくのでw、お楽しみに。

 ナナセ

 ヒロイン…なんですが、主人公力非常に高い。こちらは冗談でもなんでもなく。「ヒロイン」とは元々「女主人公」の意。
 選手としての実力ではロクに、頭脳ではソウシに敵わないと、ステータスがズバ抜けたキャラではないんですが、彼女にはカリスマ性がある。ソウシやロクに憧れを抱かせるほどの。浜西の男子たちに「ナナセと一緒に戦いたい、勝ちたい」と思わせる主人公。だけど決してリーダーではない。
 なによりエントリの題にした通り、信じがたいほどかわいい。横田先生前作のわたりさんも相当のヒロインだったのですが、それをあっさり超えるキャラを生み出すとは思ってもみませんでした。いやいや、もちろん、先生が苦心して組み立てたキャラだとはわかってますが。
 フィールド上ではあれほど男前なのに、ピッチを離れればとても「女子」なのがギャップ萌えの理想と言える。ぶさパンダヘアゴムなど、微妙にズレてるのもまた。2巻以降も楽しみ。
 横田先生のせいwで、個人的マンガヒロインランキングが大変動していますw。ナナセさんもわたりさんもマンガヒロインベスト3に入る。

 ロク

 彼はまだ本領発揮してない。いかにも女性に受けそうな美少年。無論、見てくれだけの男ではありません。ご期待下さい。

 ヤス

 メインの中でもサブ寄りのキャラなんですが、センス、言動が非常におっさん臭いw。おっさん読者の目線を代弁してくれるキャラw。お笑い担当でもある。でもちゃんと実力もあるんです!!w

 評価や人気は厳しいマンガですが、私にとってこれほど面白いマンガはそうそうない。背すピンより楽しめてるかもしれない。「シューダン!」って題名がまた唸らせて、私の中で意味は「蹴球男子」(とあえてつけることで、ナナセさんの存在感を高めてる…と解釈)。連載はいささか心配な事になってますが、なんとかなるでしょう。あまり軽々しく言う事じゃないですが、横田先生は「天才」なのだと本作で確信しました(あら?これ私、軽々しく言ってることじゃん?w特に横田先生にはw)。応援してます!!!

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コメント

長いってレベルじゃねーぞ!w
実はまだ購入できていません(汗)じっくり読んでから僕もレビューして、改めてIvanさんのレビューにもコメントさせてもらおうと思ってます。

投稿: yukkun20 | 2017年11月20日 (月曜日) 午前 12時46分

>長いってレベルじゃねーぞ!
す、すみません。反省するつもり、一切ないけどw。
>実はまだ購入できていません(汗)
yukkun20さんは電子書籍派ですからね。わかりました、待ちます。

さて、今日のシューダンはどうなってしまうのでしょうか…。

投稿: Ivan | 2017年11月20日 (月曜日) 午前 12時56分

とりあえず良かったですね。あまり楽観視はできない順位ですけど…

投稿: yukkun20 | 2017年11月22日 (水曜日) 午前 12時36分

>あまり楽観視はできない順位ですけど…
 それを言うなよw。わかってはいるんだから(ジャンプには、センターカラーが載った3週後に終わったマンガも、あるからな…。油断は禁物)。

投稿: Ivan | 2017年11月22日 (水曜日) 午前 08時18分

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