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2017年12月18日 (月曜日)

ファイナルファンタジー、30歳の誕生日、おめでとうございます!

Ff1
 全てはここから始まった…!(大層見苦しくて申し訳ない!)(C)1987, 2010 SQUARE ENIX CO., LTD.All Rights Reserved. LOGO & IMAGE ILLUSTRATION:(C)1987, 2007 YOSHITAKA AMANO

 スーパーマリオの30歳も、ドラゴンクエストの30歳も、祝い損ねましたが(追記・事実誤認でした。スーマリ30周年はささやかながらこちらで祝ってます)、私がFFの記念日を逃すワケにはいかん。そうですね、まず私とFFの馴れ初めから語ります。

 初めて遊んだFFは3。もちろんファミコンのオリジナル版。
 当時の私、ドラクエにすっかり酔い痴れていた、れっきとしたドラクエ信者。「ドラクエこそRPGの王者」となんの疑いもなく信じ込んでいた、小学生男子でした。

 ところがある日「ファミリーコンピュータマガジン」のFF3初報を読んで驚愕。まず「こんなにたくさんの職業が登場するゲームがあり得るのか!?」と。第一報ではジョブチェンジシステムの詳細は、明かされてなかったと思いますが、約20種類のジョブが登場する、それに転職できる。その事は触れられてたと思う。あの時代では常識外れの数。見たことも聞いたこともないジョブも多かった。
 そして「ええっ、プレイヤーの好きなタイミングで自由に転職できるの!?ジョブコマンドって何!?」とジョブチェンジシステムに圧倒され、天野喜孝さんのイラストにも惹かれ、続報が載る度に、期待値ダダ上がりでした。
 一方ドラクエも楽しみにしてまして、特に4は当時今までのドラクエにない、斬新な試みをしてたので、こちらも期待値、上がってました。

 で、ドラクエ4を新宿だったか、池袋だったかの家電量販店に徹夜して並んで(我ながら馬鹿な子でしたが、親がそれに付き合ってくれたし、警察もうるさくなかった、大らかな時代でした)、買ったのですが、正直イマイチの出来と感じてしまって、初めてドラクエに疑問を持った。それからその2ヶ月後、FF3発売。
 …「魅入られる」とはまさにあれのコトでした。ドラクエとは全く異なる美意識、価値観、アイデア。ゲームをプレイして「美しい…!」と感じたのは初めてであり、システム、シナリオ、キャラクター、ビジュアル、サウンド、全てが頭を金槌で殴られるような大ショックでした。ここで私は、ドラクエ信者からFF信者へ「転向」しました。

 一旦転向すると極端なもので、すっかりアンチドラクエに染まりました。もっともこれ、ドラクエを嫌いになったというよりは、ファミマガや「ファミコン通信」を始めとする、ゲームマスコミの、FFとドラクエに対する態度が許せなかった。
 当時のマスコミ、明らかにドラクエに媚びを売り、FFを貶す風潮が色濃くあった。メディアだけでなく業界人も、FFを過小評価し、ドラクエを過大評価した。業界人でないサブカル文化人(懐かしい言葉だw)も、一般のマスコミも、その傾向に追従した。そして悪名高きアンチスクウェア雑誌「ゲーム批評」の誕生。これでドラクエを嫌いになるなとは、当時の私に、無理な相談でした。

 世の中の空気を変えたのは、やはり未だ最高傑作と称されるFF7。個人的に7は、ドラクエに勝利した唯一のFFと考えてる。また、FFTの登場も世間のFF観を変えました。FFがスピンオフ展開を本気で始めたタイトル。思えば今年はFF7、FFTの20周年でもある。FFは10周年にして、やっと認められた。
 そうなったので私のドラクエに対する感情も、和らぎました。先ほどドラクエ4をイマイチに感じたと書きましたが、後に評価を改めました(リメイク版のおかげでも、あります)。今ではドラクエは、FFの次に好きなシリーズへと回復しました。スクエニ合併の成果。

 時は流れ、FFは以前とはまた違った意味で、評価が低いシリーズになってしまいました。13と旧14の評判が悪かったのが痛かった(私の考えでは、11と12は言われてるほど評価低くない)。確かに私も13に不満を持ってたのは事実ですが、よくよく遊べば面白い作品。それに旧14を遊べなかったの、ものすごく残念に思ってます(経済的理由で仕方なかったのですが)。また映画とオンラインが躓きだとよく言われますが、あれらがなければ今のスクエニの繁栄はなかった(失敗作扱いされたFFは後年、必ず再評価されている)。そしてなにより、新生14と15は名作。15があんなに低評価なの、全然納得行きません。今のFFも十分面白いのです!もちろんソシャゲもね!

 もっとも私も、当ブログで13をDisったり、今のFFは駄目だと言ったり、「坂口さんが作ってないFFはFFじゃない」と言ったり、好き放題吹いてたのですが、考え改めてます。若気の至り、不徳の致すところでした。北瀬さん、吉田さん、田畑さん、大変申し訳ありませんでした!!m(__)m
 ただ、ドラクエへのライバル意識は、もっと強く持ってほしいなあ…。かつてのFFが強かったの、坂口さんが「ドラクエを潰す!」と意気込んでたからだと思うので。合併の弊害です。でも、合併してなければ、14や15は、あんなに面白くならなかったとも思う。

 Happy 30th Birthday to Final Fantasy!

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コメント

愛情の溢れるエントリーですね。
まさにゲーマーの歴史ですな。僕は子供の頃ゲームをしない子供だったので、正直うらやましいです。そんなわけで知らなかった当時の話も興味深いですね。

> ドラクエへのライバル意識は、もっと強く持ってほしいなあ…。
これはわかる。やっぱり日本のRPGを引っ張って来たのはDQとFFであることは間違いないですからね。そしてその二つが対照的な作品だったことで、日本のRPGの幅が出てきたわけですもんね。

投稿: yukkun20 | 2017年12月24日 (日曜日) 午前 01時01分

>愛情の溢れるエントリーですね
 愛しか売りがないオトコです。
>知らなかった当時の話も興味深いですね
 ファミコン時代をリアルに知らないと出来ない話って、明らかにあります。ファミコン雑誌もたくさん読んでたし、恵まれてた。

>これはわかる。やっぱり日本のRPGを引っ張って来たのはDQとFFであることは間違いないですからね
 おわかり頂けてなにより。ドラクエが未だRPGの王者として君臨してるんだから、FFも良きライバルとして頑張らないといけない。吉田さんや田畑さんは、坂口さんだけじゃなく堀井さんへの敬意も深い気がする。そこが両氏の持ち味だけど。

投稿: Ivan | 2017年12月24日 (日曜日) 午後 10時27分

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