「こがねいろ」(「シューダン!」4巻収録)レビュー。これの感想愛込めて書かなかったの、心残りでした。「競技ダンス部へようこそ」(「背すじをピン!と」10巻収録)の感想もありまっせ!(ネタバレ)
こがねいろ
第1話
ある年、夏の静岡県、浜北東高校。そこの二年生男子、喜名田晴彦。彼は同クラスの女子、金原みさきが気になっていた。英語の成績がとてもいい娘。発音もよく、また一人の時はイヤホンを掛けている。不思議な魅力を、感じていた(ちなみにおっぱいも大きい。当たり前wだが、重要なチャームポイント)。
きなた君は図書委員会で"今週の一冊"、親友巨勢達也いうところの「きなた文庫」なる書評コーナーを受け持ち、書いて張り紙にしていた。私が当ブログを運営してるのと、動機や気持ちは似ていると思う。
そのきなた文庫に興味を示してくれたみさきさん。きなたと話すの楽しくてつい手を握ってしまう。みさきさんこういうスキンシップに抵抗ない性質らしいw。もちろんきなたくんはドキドキしてるww。
そのちょっと前に、たつやの幼なじみ、志村路流が学校にマンガを持ち込んだたつやときなたを咎める。彼女はルールやマナーに厳しい方ですが、杓子定規でないコトはこのマンガ読めばわかる。
生徒相談室に呼ばれるきなた。問題なのは教室にマンガを持ち込むぐらい(大問題だがw)の、割と真面目なきなた君。しかし学力が全く伴わない。その理由、勉強中でもついマンガを読んでしまうからなのですけどw。しかしきなたの進路にはそれ以上の問題があって、「進路を決めるだけの夢はおろか、目標さえ持ってない」ということ。高二でそれは痛い。私?夢あったけど敗れたよ。
一応東京の大学行くつもりのきなた君。「私もだよ」と笑うみさきさん。そこでたつや、オープンキャンパスを口実に東京へ遊びに行く計画を立てる。きなたも「そんなことでいいんだろうか?」と疑問持ちつつ乗り気。
「女っ気がないのが唯一の穴だがな」
それが大きな間違いであること、たつや君はまだ知らないw。
オープンキャンパスの算段を整えた、たつやときなた。「人生初 親 教師に偽証だよ」高校生そのものの発言であるw。チクるなとみちるに釘を刺すたつやだけど、現時点で彼女はこの件に興味がない。しかしみちるにとって予想だにしない事態wがこの直後起こる。三人の会話を偶然聞いてたみさき、「楽しそう!」と言うまではよかった、この後が横田マンガならではのサプライズ、
とことんお人好しで普通人の男の子が、女の子相手に信じられんほど大胆な事を言う。横田作品のこれ、プロデビューから間もなく確立されていた。ラブコメのようでそうではない横田マンガだけど、この辺りはラブコメにしか見えないw。出典・集英社刊、「シューダン!」4巻。(C)Takuma Yokota 2018
しかもきなた君の誘いに乗ってしまうみさきさん。男二人の中に混ざること心配したみちるさん、たつやの言葉に乗ってオープンキャンパス、ついて行くことにした。でもたつやが言う通り、ホントは彼女も行きたかったに違いないんだよねw。
というわけで当日浜松駅に集合した四人。女子二人は時間通りに着いたが、男子二人はたつやの寝坊で30分も遅れてしまう。お前らなあw。
ケータイのメアドを交換しようとみちるが。当時スマホは普及してなかった。みさきとみちるが下の名で呼び合う仲になってるの、驚くたつやですが、私が驚いたのは、同じコマの「ゲェー」w。…この頃から、キン肉マン大好きだったんですな、横田センセ?w世代じゃないのにw。
東京に着いたきなたたち。ところが言い出しっぺのたつやが、プラン一切考えてなかったこと判明w。「任せた私がバカだった」とこぼすみちる。たつやリーダーに向いてない人に思えますが、シューダンで浜西FCのコーチを立派に務めるんだから、わかりませんね。
「適当に散策するだけでも楽しいよ」と発案("案"?w)するみさきさん。これだけ聞くと彼女も頭悪そうに見えるw。それに従うみんな。ここからの彼ら、まさに典型的なおのぼりさん丸出しで、読んでる方が恥ずかしいわw。
古本を沢山買ったきなた。商業マンガ家なのに、古本を肯定できるのが、横田先生の人徳w。神保町なので集英社も見物する。これは重要な伏線。
お昼はコンビニ弁当買い食い。東京まで行ってすることか、とぼやくきなたですが、みんな別に不満そうではなく、むしろ楽しそう。駅のホテルへ帰る四人、凡百のマンガなら男子が女子の部屋に遊びに行く…がテンプレですが、そうしないのがまさに横田作品w。
オープンキャンパス二日目。流石のたつやも遊ぶことばかり考えてなく、スポーツ推薦狙いで体育大学へ行く。みちるは筑波。これできなたとみさきが二人きりになる。「オゥフ」っつー言葉使うのがネット大好き横田先生らしい(「斉木楠雄のΨ難」の「おっふ」はここからイタダイた、と邪推w)。電車でつまらない(だけど楽しい)会話を交わす二人。その中でみさきさんが外国語大学志望なのを知って、ますます金原さんに興味がわいたきなた君、結構大胆に、彼女へついて行く。
「なぜ外大を志望するのか」というきなたの質問に「通訳になりたいから」と答える彼女。親の都合で海外にいた頃、素敵な思い出があったので、憧れた。
みさきに心惹かれる理由がわかったきなた。彼女には自分にない目標、夢がある。志望校さえ決めてない自分にはそれが眩しく見えていた。むしろ劣等感を覚え、自嘲してしまうきなただけど、みさき彼を励ます。なんと出来た子だ。
帰りの新幹線。巨勢は適当なようで進路を決めていて、夢がある。志村さんは家計が大変なので公務員を目指す。しっかりしてる。「何一つ決めてないのは僕だけだ」と愕然とするきなた。「やりたい事」を見つけようと心に決める。しかし、次の金原さんの言葉で、どん底に落ちる。
「私 三学期前に東京の高校に転校します 今回のこと思い出作りに勝手にさせちゃいました!たまにはメールとかさせて下さいね」
第2話
かつてはきなたにも夢があった。マンガ家という夢が。だけど才能がないと、早々に見切りをつけた。
時は12月。勉強に打ち込むきなた。やりたいことはまだ見つからない。だけどまず前進しなければ、金原さんに置いて行かれてしまう。出来ればみさきさんが転校する前に目標を見つけたい。学業に励む。が、
(うそっ…僕の偏差値低すぎ…?)
「受験」がモチーフのマンガだけど、安易にキャラの学力高くしないのが横田先生のいい所。
一方巨勢はそんなきなたをからかう。サッカーで身を立てるつもりのたつや(ここがシューダンに繋がる)、今のところ勉強するつもりはない。その慢心がツケになるのだがw。そしてみさきさん、少なくともきなたよりは自信あるよう。オープンキャンパス以来きなた達とすっかり仲良くなってる。なんとうらやましいw。
そこにみちる(書いてて気づいたが、キャラのバランスがすこぶる取れてるマンガ)、四人で勉強会をすること提案。みちるの家で(志村にそのつもりはなかったが)やることに。たつやはみちるの弟妹に随分好かれてる模様。「あの子ら勉強してる時は邪魔しないから」姉の仕込みがいいw。
勉強会の真意。実は言い出したのみさき。みんなと思い出作りたかったのだと。それと志村、きなたが悩んでるのに気づき、力になりたいと思った。この子もなんと出来ているのだ。そしてみちるはきなたの勉強の問題点、ズバスバ指摘する。
帰途のきなたとみさき。きなたがエスコートしてる。たつやはあまりに出来ないのでみちるに居残り食らってるw。コンビニでコーヒー飲む二人。ここできなた、「金原さんは輝いてる人だ」と称賛。この人間性はつっちーやソウシに受け継がれてる。きなたが褒めちぎるので照れまくるみさき。そこで彼女、「きなたくんはもうやりたい事見つけかけてるんじゃない?」と指摘する。
考え始めるきなた。自分が一番好きなものは読書。しかし物書きの才能はない。そうでなく、本やマンガに携わる仕事。みさきさんたちと一緒に集英社前で記念写真撮ったの思い出す。ここで、思いの外簡単な答えに辿り着く。
みさきの転居。きなた浜松駅まで見送りに。おススメの本とマンガに、「今週の一冊」の簡易版(無論、みさきのためだけに書いたw)もつけて送る。愛やな。そして、ついに自分も目標を見つけたと、誰より早くみさきに告げる。
それは"編集者"。出版社への就職を目指す。学力的に厳しいのはわかってる。だけど金原さんががんばっているのだから、僕もがんばらないと…。と考えたと思う。
「きなたくんにぴったりの夢だ」と絶賛するみさきさん。お互いがんばろうと誓う。別れの時。「最後に何かサプライズあるー?」と何気なく聞くみさき。ここできなた、またしてもトンデモないこと口走る。
こんな展開描ける横田先生、マジジーニアス。ここも全くのラブコメ。…としか思えないよね?w 出典・集英社刊、「シューダン!」4巻。(C)Takuma Yokota 2018
みさきさん、そんなこととは夢にも思ってなかったw。告ったきなたもめちゃくちゃ狼狽えてるけど、「ああああいや違…わないけどっ」と言えるのは、偉い。即答は不可能だった金原さん、ひとまず電車で別れた後、車内からメールで「メル友からお願いします」と。とりあえずフラれなかったきなた、心から安堵w。
第3話
「おわったぁ くそっ 全国行けなかったかぁ」
どうやら県大会で敗れたらしい浜北東のサッカー部。所属するたつや、スポーツ推薦の話もなくなってしまった。
夜の学校で悔しさをぶつけるたつや、それを見ていたみちるさん、彼にとんでもなく優しい言葉を掛ける(作品読んで!)。再起を誓うたつや、ここでみちるとたつやの関係性がなんとなくわかる。
高三になったきなた達、きなた君は志望校早稲田に決めた。どう見たって厳しいんだけど、出版社へ就職するにはそこが近道と考えた。
「つみかさね」を続ける(横田マンガのテーマでもある)きなた、みさきさんが頻繁にメールを送ってくれる。なんとうらやましいw。励みになるに決まってる。
みさき、巨勢がサッカーで負けたのを気にし、「落ち込んでる?」ときなたに聞くがそんなことなかった。たつやも推薦なしで大学受かると腹を括った。ここで注目したいのが、
「元気爆発ガンバルガー並だろ」
横田先生、あなた本当に、私より9歳も年下なんですか?wwwww
きなた達も、クラスメイトも、三年全体が、本気で挑んでいる。「メインキャラクター全員が、競争の世界へ、全力で挑戦する」のは背すピンもシューダンも同じ。横田先生、揺らいでない。
「勉強したくねぇ 勉強したくねぇ」と発作を起こすたつや。まあ、当たり前だよなw。みちるが男子二人にいい指導をしてる。
「今週の一冊」を再開していたきなた。感心するみちるの気持ち、わかる。センター試験まであと何週かを、ジャンプの冊数で数えるのが憎い。
センター試験受けて自信ないきなたとたつや。「きりかえて」と励ますみちる。彼女はこの後、一般入試に挑むたつやたちの面倒も見てる。どんだけ出来た子だ。将来教師になる(あ、言っちゃった)片鱗が窺える。
いよいよ一般入試前日(ちなみにバレンタインデー。それ重要)。早稲田へ向かう晴彦。
「一年前のただのおのぼりさんだった僕とは 目的意識も努力の量も違う…!」
こういう少年マンガらしくない台詞、サラッと書けるのが横田先生の才能。緊張をほぐすため本屋に寄るきなた。店から出たら驚いた。雪。たつやとみちるにメール送る彼。各人らしい反応が返る。(金原さんもこの雪を見てるかな)と思ったところに後ろから、
「きなたくんっ」
声がかかって素っ転んでしまうきなただが、それはまさしくみさきさんだった。一年と二ヶ月ぶりの再会。ホワイトバレンタインで会えるとは、リア充爆発しろw。
全くの偶然ではなく、みさきさん、「ここらうろついてれば会えるかも」と当たりをつけていた。「連絡くれればよかったのに」ときなただが、「試験前にするのもアレだし それにちょっとしたサプライズを…」と言って、去年別れるときに「好きです」という特大のサプライズを食らったのを思い出し、墓穴を掘ったみさきw。
再び別れの時。お互い気合い入った。ここでみさきさんが聴いてたイヤホンの正体がわかる。それは英会話のリスニング教材だった。そんなことを当たり前にやっていたみさきに惚れ直すきなた。そして「絶対合格して キミに追いついてみせる そうしたらまた会ってくれ」なんて、殺し文句以外の何物でもないw言葉を吐く。それにみさきさん、「さすがの私も…空気読みますよ?待ってるから…追っかけて来てね…!」と。そこでシメの台詞、
「絶対追いつく…こがねいろに…輝くキミに…!」
このオチ、シューダン単行本で再読してやっと意味がわかった。よくよく読むと、きなたとみさきの恋愛関係は成立してない!どころか、メインキャラ四人の受験合否もわかっていない!つまり「オチのつかないオチ」。こんなの、プロデビュー間もないマンガ家がよくも描けたモノだし、ジャンプ編集部もよくぞ認めた。改めて、横田先生は天才マンガ家なのだと確信した。
きなた達の"その後"
実は彼らが大人になってどうなったかは、背すピンやシューダンで結構描かれている。紹介します。
喜名田晴彦
東京在住。台詞や姿の再登場は、なし。みちるさんに「きなたん」とジャンプでは呼ばれてたので相当仲いいと思ったら、単行本では「きなたくん」に直されていた。みちるとの距離が近すぎると判断?たつやの台詞によって、「日曜でも仕事入るのでみさきさんにフラれた」のが示唆される。編集者と通訳って、生活上すれ違い多そうですもんね…。まだ修復不可能な関係じゃないと思いたいので、がんばれ。
金原みさき
イギリス在住。念願叶って通訳になれた。きなたと違ってちゃんと登場する。おっぱいのデカさも健在w。みちる、たつやとの仲は良好。きなたとは…。ガ、ガンバレきなたw。
巨勢達也
静岡在住。会社員だが業種は不明。傍らサッカー少年団のコーチをしている。お茶目だが、なかなか立派なコーチになっている。ソウシ、ナナセさん、ロクたちの良き恩師。
巨勢(旧姓・志村)路流
たつやと結婚。今読み返すと、たつやに対しとっても優しいので、そういうことにしたんでしょう。静岡在住で、公立高の教師。子供の頃からしっかり者で、先生としても立派な態度をとっている。鹿高競技ダンス部の顧問。ダンスのことはさっぱりわからないが、わからないなりに務めを果たしてる。卒業した土井垣たちの世界大会をわざわざイギリスまで見に行くあたり、面倒見の良さも健在。
競技ダンス部へようこそ
みなさん存じてると思われますが、「背すじをピン!と」の原型となった作品。
最初土屋雅春くんが亘理英里さんを突き飛ばしてしまうとこから。ここは背すピンと同じ出だし。土屋くんがタメ口で喋るの心掛けてるけど、これは背すピンと異なる。
(手をつないでしまった… ちょっとかわいい女子と ぶつかった拍子に)
我々が知ってるつっちーは、ここまで初心ではなかったw。
綾辻理央先輩と八巻章くんが新歓のパフォーマンスに出るのも背すピンと同じ。ダンスが激しい余り、綾辻さんのパンツが見えてしまう。つっちー始め、男子連大喜び。お前らなあw。
ラッキースケベ目的で男子がうじゃうじゃタンス部に集る。勇気を出したわたりさんも来てる。ここで土井垣真澄部長登場…。部長のキャラ、あまりに濃すぎじゃね?www背すピンでも濃かったけど、あれでも随分マシになってたw。
八巻くんと椿秋子先輩が大喧嘩してる。そこも背すピンと似た関係。つっちーとわたりさんが部員に自己紹介。「つっちー」「わたりさん」言うすんばらしい愛称、部長が付ける。秋子さんが土屋くんを、八巻くんが亘理さんを弄るのも、ここから既に。あ、ここでつっちーとわたりさん脱ぎます。そう言う意味ではないですがw。
そこで土屋くん、美人先輩から体でレクチャーを受ける。ただし、理央さんではなく秋子さん。そして彼、思わず、○起してしまうw。初めて読んだとき、「なんと大胆なシーン!」って驚いたぜw。わたりさん、ナニが起こったのか、ぜんっぜん理解してないのもいいw。
帰り一緒の電車になったつっちーとわたりさん。ここでわたりさん、
「つちやくんいてくれると心強い…!楽しくできそう よろしくね…!」
わたりさんの笑顔、マジ天使。つっちー、(女の子に頼りにされてんだからここで入らにゃ男じゃねえぜ)と思うのも当然だw。読み切り版においても、土屋くんの行動原理は、わたりさんLOVE、なのであるw。
入部して早速練習が始まる。背すピンと比べるとボリューム少ないんだけど、それでもこれだけ練習シーンきっちり入れるのは流石です。つっちーをパシリに使おうとする八巻くんを叱る土井垣。ダンス部男子連の関係性が端的に表現されてる。ゲーセンに誘い誘われる八巻くんと土屋くんも全くの高校生男子w。
「いやぁーもはや昔年の僕じゃないね 登り竜土屋と呼んでくれたまえ!」
お調子者め…!wwwのぼせるあまり、わたりさんが呼んでるのに気づかないのは、男としてどうかとw。
そしてついに念願wの、つっちーとわたりさんが手を取って踊るシーン。背すピンと比べて、更に初々しく、かわいらしい(先生の絵柄も、そうだったりする)。
二人が入部してひと月経った。ここで背すピンにはない、各部員が入部動機を語る名シーンがある。詳細は書きませんが、みんな大体背すピンと同じだったり。違うのが秋子先輩、彼女は背すピンの咲本チャンプではなく、ラテンのワールドチャンプ、リカルド・コッキーに憧れて入った。そこに土屋くんの名台詞。
(みんなで入部動機語ったりして…いいな…こういう感じ…)
部活の空気感の表現が見事です。
六月二十日、文化祭「六命祭」があり、そこで社交ダンスを全校生徒の前で披露する。「あれ?」と思った方は鋭い、そう、このマンガで「競技ダンス」は描かれません!w今思うとけっこう驚き。つっちーとわたりさんは無論緊張しまくる。だけど今までの成果を試す初めてのチャンス、がんばる。
文化祭当日。わたりさん、部長が持ち出したドレス、かわいく綺麗にキマってる。「とってもよろしいかと…存じます…」つっちー精一杯の褒め言葉。ポンコツオトコめw。出陣するダンス部一同、しかしわたりさんの耳に、「スゲーカッコ 恥ずかしくないんかねえ?」と心ない言葉が聴こえてしまう。つーか恥ずかしいのは貴様じゃボケェ!(私も揺らがんなw)
「トイレ行く」と行ったっきり帰って来ないわたりさん。部長と八巻くんはわたりさんのこと、つっちーに一任すべきと判断。土屋くん探しに行く。
わりかし近くにいたわたりさん。彼女がうずくまって泣いてることに、おろおろするしかないつっちー。ここでわたりさん、例のトラウマの話をする。小学校の時、好きな男の子に、めかし込んで告白したら、心ない言葉浴びせられ、自信がなくなったと。
つっちーのトラウマも語られる。小学校の時、フォークダンスで好きな娘と手を握る機会に、「手汗すごいよ がっつき過ぎ」と言われ、なんとなく女子を避けていた。でもわたりさんのおかげで苦手意識を少しは克服できた土屋くん、ここから…スゴい台詞を言うのだw。
「はっ…恥ずかしいのは…そいつの方じゃんねっ!?バカだよそいつ…バカバカ!だってわたりさん…めちゃくちゃかわいいもんねっ!先輩たちと違ってカワイイ系っつーか?ドレスすんごい似合ってるし!僕もチビだし?普通にタイプ?みたいな!なんならもう僕が告る!?みたいな!」
タイプして初めて気づいたが、背すピン以上に愛がスゴすぎるw。背すピンはあれでもソフトになってた。つっちーもブレない男であるw。
元気出たわたりさん、つっちーと一緒に体育館へ向かう。どこかから「ダンス部の女子やっぱレベル高けー!」おわかりの人はおられるw。女子からも、「わたりちゃんドレス素敵ー!」「見に行くからねー!」わずかに自信がわいて来るわたりさん。つっちーの「っ…ねっ!」が上手い。待っていた先輩たち。二人ともいよいよステージへ。クライマックス。
何度読んでもいいシーンだ。男としてうらやましいけど、私にもこういうふうに思える時期、確かにあった。若いっていい。ここを読んで以来、横田先生の虜になったんだ。出典・集英社刊、「背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~」10巻。(C)Takuma Yokota 2017
帰りの電車で楽しかったと語り合う二人。また気づくんだけど、読み切りのつっちーとわたりさん、体格がちゃんと高校一年生。背すピンではかわいくしすぎて、小学生にすら、見えたんだがw。
楽しさを思い出すように駅で踊る土屋くんと亘理さん。それを偶然見てしまう先輩連。想いが色々絡むところ、フィナーレ。
いやー、書いた書いた。横田主人公のヒロインへのLOVE、毎回スゴいと思うんだけど、私の横田マンガへの愛も引くほど重いねw。異常なレベルww。大満足www。
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