「V!勇者のくせになまいきだR」感想。これこそPSVRユーザーが求めてたVRゲーム!(ネタバレ)
キャラクター
破壊神
プレイヤーにして、主人公。
普通のゲームでは、主人公はプレイヤーの分身、もしくは、代弁者・代行者の立場で、つまりプレイヤー≠主人公ですが、VRゲームにおいては、一人称視点が一般的なのもあり、プレイヤー≒主人公という感覚を作りやすいです。
そんなプレイヤーが異世界、つまり現実の世界からゲームの世界へ、魔王によって召喚された破壊神とされてしまった、これでゲームスタートです。ムスメが破壊神を罵るときの「ハコメガネ」はPSVRのヘッドギアを指してますw。
破壊神が出来ること、まずマップ上に魔物の巣を配置し、魔物を繁殖させること、で、生態系をコントロールし、魔物を増やし、勇者を倒し、村や砦を攻めるよう、魔物に指示し、最後に王様と姫の住む城を落とす。破壊神が直接勇者へダメージを与えるの、可能ですが、それは回数制限がある上に弱く、メインにはなり得ません。回数を増やすコツを心得れば結構倒せますが、勇者を倒し、城を落とすのはあくまで魔物です。ありゃ、キャラの解説するつもりが、システムを説明してしまったw。
性別は明言されませんが、ムスメの態度からして、恐らく男性です。これ、「破壊神は男性だ」とゲームスタート時にもっとわかりやすく説明した方がよかったと思う。女性プレイヤーは不満かもしれませんし、所謂LGBT問題に厳しい時代ですし。破壊神は外見が描写されてないので、普通のゲーム程性別がわかりやすくないんです。これ、VRゲームの課題になると思う(その点、ワンピースVRは上手くやってました。いずれネタにします)。
魔王
魔王軍の総大将。
…なはずですが、基本なにもしないキャラです(破壊神を召喚するのに、全ての力を使った為…とありますが、ただのギャグでしょうw)。一番役に立つ局面は、始まり3面までのチュートリアル。これが大変面白い上に親切で、関智一さんの演技も相まって、ゲームデザイナーのセンスが伝わります。
その後は、役に立つアドバイスもくれますが、基本プレイヤーを楽しませるための、お喋りです。友人は「友達の家でゲームをやってるようだ」と形容しましたが、私はプレイ実況を聴いてる気になりました。
彼の見せ場は、ゲームオーバーになった時w。破壊神と魔王とムスメがいる塔を勇者が攻略したら負けなのですが、魔王と勇者の掛け合いがこれまた大笑いで、結局魔王が簀巻きにされるの、定番ですw。その直後何事もなかったように窓から帰ってくるのもまたwww。おかげで負けるのが苦しくも悔しくもありませんw。
ムスメ(魔王の)
「Vなま」一番の魅力、この娘に決まってます。
私はVRに萌えを求めてる口ですが、動画と違ってキャラクターがプレイヤーと交流し、リアクションしてくれるのは、破壊力の次元が違いました。インタラクティブでないと、ゲームでないと表現出来ないかわいさ、ここにあります。近づいたり遠ざかったり出来るだけでも楽しい。最初に取ったトロフィー、無論「いきもののサガ」(ムスメにおさわりすると取れるトロフィーw)ですw。つーか、「このトロフィーの解除が最初だったりすると、色々思われちゃいそうですな」などと煽られて、取らんワケない!www
小清水亜美さんの演技もよく、ツンデレ台詞をポンポン吐いて、破壊神(プレイヤー)男子のハートをブレイクしにかかります。私が心、壊されたのは、
「そんな薄情な奴じゃないって、信じてるからな!」
女子に"信じてる"って言われるのが、ここまで嬉しいとは…!(*´▽`*)wwwwwもちろん「ハコメガネ」言う罵倒も嬉しすぎるのです!(キリッ
普段の服もかわいいのだけど、世界に散らばるドラゴンオーブを全て集めると(どっかで聞いた話ですねw)、白ドレスに着替えておめかししてくれます。プラチナトロフィーより嬉しい報酬w
どう?このかわいさ。黒も女をかわいく魅せますが、白もかわいく魅せてくれます。それに青も赤も緑も(よーするになんでもいい)
またこの仕様、「お着替えシーンは見られません」とわざわざ断るのがあざと過ぎる!w"あざとさ"の点でPSVR随一のキャラで、これがCERO:Aで済む日本はどうかしてるw。 (C)2017 Sony Interactive Entertainment Inc.
だいたい破壊神の右隣にいるので、ついつい右を向いてしまうゲームw。それは魔王と同じ画面に入れると、処理落ちが起きてしまうからで、苦肉の策だったそうですが、隣にいると近くてドキドキして、ハイ、スタッフ様、全くの正解です!!!www
女性の歳を言うのはなんですが、年齢は100014歳。閣下かよw。
魔物たち
要するに、リアルタイムストラテジーの味方ユニット。
ニジリゴケ、エレメント、ガジガジムシ、トカゲおとこ、リリス、ドラゴン、通常はこの6兵種。ポイントの消費による成長が可能ですが、成長させないことも出来ます(退行は無理)。
友達から教わりましたが、ぶっちゃけエレメントとリリスを繁殖させてれば勝てますw。この2種だけで生態系成り立つので。最強のドラゴンはまだしも、他のモンスターを作ると生態系がややこしくてしょうがない。そっちの方が面白いのですけどw。
敵である勇者は一人一人強いのですが、そこは魔王軍、数の力で押し切りましょう。戦いは数だよ兄貴!
筆者はモンスターを主人公やプレイヤーキャラとするゲームも普通に遊んでるので、特段魔物へ感情移入はしないです。しかしフィールドを魔物で埋め尽くすとゲームの趣旨である「征服感」を味わえていいです。悪の側で、ってのが。
勇者の皆さん
敵ユニットの奴ら。
「勇者」と銘打ってますけど、このゲームではドラクエ的意味の勇者だけでなく、戦士、僧侶、魔法使いなどの兵種も「勇者」と呼んでます。ドラクエのパロディゲームなので、呼び名でドラクエ的雰囲気出さなければ台無し、って事でしょ。フルボイスだし。
魔王とムスメのキャラが立ち過ぎてるので目立ちませんが、彼らにも声付きで台詞が用意されてます。フィールドに注意深く耳を傾けてれば、結構面白いこと言ってる…と思うんですが、私そんな余裕なかったので、あまり彼らの言葉は聞いてません(-_-;)。キャストの皆さん、すみません。
でもあんこくの塔に攻め込んだ勇者の台詞なら少しは聞いてます。勇者が「なにか言い残すことはあるか」みたいに魔王に詰め寄り、魔王がカッコよさげな台詞を決めようとするところ、勇者が話の腰をアッサリ折り、魔王を簀巻きにする、これがパターンw。
勇者個々に、ネタな名前や設定がたっぷり盛り込んであります。未来少年コナンネタなんて、あざと過ぎるだろー!w
ストーリー・世界観
物語はぶっちゃけ、魔王に味方して勇者をぶっ○しまくり、世界を征服するという、あってないようなもんですw。ボケの魔王とツッコみのムスメの漫才を楽しむシナリオ。
世界観は勇者と魔王(これ自体、ドラクエが生み出した概念)の立場が逆転してることからもおわかりの通り、ドラクエのパロディ…と思いがちですが、FFのパロディもとんでもない量と密度で詰まっており、他の元ネタもいちいち挙げたら切りがありませんw。パロディが主流となった時代だから成り立ったゲーム。
私の原点を言うと、ロマサガ2(もちろん、スーファミ版)から、「侵略や征服って楽しいなあ♪」とイケナイ欲望に目覚めてしまったのですがw、ゲームとはそれが許されるメディアであり、だから魔王たちによる世界征服の作品も、一応全年齢対象(ただし、子供の健康上、PSVRは12歳未満禁止のガジェット。でも今後緩和される可能性あり)で売られますw。世界を紫色(わかりやすい"魔"のイメージw)に塗り潰すの、心の底から楽しくて仕方なかったです。
とりあえず、ゾーマやガノンドロフの気持ちは、よーくわかったよw。
システム
破壊神や魔物の項で、ある程度説明してしまいましたが、リアルタイムストラテジー、つまり半熟英雄や初代オウガバトルと似たタイプのゲーム…って、例えが古いですねw。とはいえ近年RTSを遊んでなかったので、新作で例えを出せない。すみません。
でも、驚いたのは、「VRでRTSってどんなもんよ?」と"どんなゲームか"のイメージが全然出来てなくて始めたのに、いざやってみると、VRという新しいデバイスに、通常のPS4のコントローラというオーソドックスな操作(ここ重要で、これがPSMoveなんか採用してたら、台無しになってた)。その組み合わせでこんなにも自然で、違和感なく受け止められるRTSが作られてたなんて、想像出来てませんでした。
フィールドを回転させると驚くムスメがかわいいw、という仕掛けを用意するの忘れないのも、おわかりと言うしか。
結論
いやー名前をまだ覚えてませんが(これから覚えるよう努めます)、開発者のみなさん、見事です!大満足!お値段の割にボリューム少ないとか言われちゃってますが、これ程濃いゲーム体験をさせてもらった以上、そんな些細なことはどうでもよろしい!(言い切った!)ありがとうSIE!ありがとうアクワイア!現時点のPSVR最高傑作と認定させて頂きます!
IvanはPSVR、及びVRコンテンツ、テクノロジー全般を応援しています!
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コメント
さすがに濃いですね。プラチナ獲得おめでとうございます。
> 破壊神が出来ること、まずマップ上に魔物の巣を配置し、魔物を繁殖させること
よく考えたら破壊活動あまりしてない。城とか砦だって壊してるわけじゃなく取り込んでるし。
> 一番役に立つ局面は、始まり3面までのチュートリアル。
チュートリアルが分かりやすいのは本当良かった。VRの中で取説を文章でなんか読みたくないですしね。
> 彼の見せ場は、ゲームオーバーになった時w。
あれ進入してきた勇者ごとにパターンが用意されてるらしいですね。
> 最初に取ったトロフィー、無論「いきもののサガ」(ムスメにおさわりすると取れるトロフィーw)ですw。
このトロフィーの取得率が高すぎるw
> だいたい破壊神の右隣にいるので、ついつい右を向いてしまうゲームw。
テーブルを回転させると遠くに行ってしまうので、ついつい回転させないよう気を使ってしまいます。
> 戦いは数だよ兄貴!
全く同感です。城に侵攻する時はひたすら後方のユニットを吸い上げて前線送りにしてます。
> その組み合わせでこんなにも自然で、違和感なく受け止められるRTSが作られてたなんて、想像出来てませんでした。
あのコントローラーの操作性は本当秀逸だと思う。
早くこのレベルのゲームがバンバン出るようになってほしいなぁ。
投稿: yukkun20 | 2018年6月 4日 (月曜日) 午前 12時48分
>さすがに濃いですね。プラチナ獲得おめでとうございます
ありがとうございます。一般的基準で読むと濃いレビューなのはわかってたお。
>よく考えたら破壊活動あまりしてない
「破壊神」の名に恥じるw。今までのシリーズ作ではどうだったんでしょうね。
>VRの中で取説を文章でなんか読みたくないですしね
結構文章もありましたけど、セキトモによるチュートリアルはVRゲームとして理想のレベル。
>進入してきた勇者ごとにパターンが用意されてるらしいですね
yukkun20さんあんまり負けなかったみたいなので見てないようですが、私はかなり負けたのでw色々見てます。
>このトロフィーの取得率が高すぎるw
でも一番取得率の高いトロフィーではなかったり。残念だw。
>ついつい回転させないよう気を使ってしまいます
私はよく回してた。ムスメのリアクション見たいからでもですが、攻略上便利なので。
>>戦いは数だよ兄貴!
>全く同感です。
ガンダムネタなのわかってる?w
>コントローラーの操作性は本当秀逸だと思う
画面内にインターフェースが出るのも憎いですよね。
>このレベルのゲームがバンバン出るようになってほしいなぁ
VRゲーム開発者への良きハードルになったはずです。賞も取りましたし。
投稿: Ivan | 2018年6月 4日 (月曜日) 午前 08時34分