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2018年8月25日 (土曜日)

「星の欠片の物語、ひとかけら版」感想(ネタバレ中程度)。VRコンテンツに飢えてる人、買う価値大いにありますよ!

 ネト友がおススメしてたので、手を出しましたが、傑作でした!ファミ通やようつべの評価を信じてはいけません!公式サイト

 キャラクター

 なんと、1人しかいません。モブキャラも全くいない。しかも…。

 ヒロイン(名称不明!)

 名前がわからないヒロイン、との思い切ったキャラ。"名前がない"のではなさそう。

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 銀髪でエルフ耳、のじゃロリ娘と、あざといキャラ立て。宇宙モノで偉そうな喋り方なので、星界シリーズのラフィールを思わせます(関係ないですが、「星界の戦旗」6巻、発売決定ありがとう!)。もちろん、おっぱいが大きいの、とっても重要なのですっ!(キリッ(資)自転車創業

 本人曰く、元々は高い知性と知識を持っていたと自分でw言い、しかしなにかがきっかけでそれらと、人格を失ってしまった(名前も忘れた)、それを取り戻すために協力してほしい、とプレイヤーに頼みます。
 ヒロインによると、プレイヤーは、異なる世界を覗き込める機械を装着しており、それによって「わし」に会えたと。しかし、ヒロインとプレイヤー、お互いの姿はなんとか見えるのですが、こちらの言葉は通じず、触れ合うことも出来なく、プレイヤーは歩く事さえ不可能。でもヒロインには、プレイヤーがなにを見てるのかくらいはわかり、その目線によってプレイヤーはヒロインに指示出しする。それによってゲームを進めます。

 「異世界を覗き込める装置」とはもちろんPSVRを指してますが、この設定、大変上手い仕掛けと思う。そもそもVRって、一見プレイヤーが主人公として、ゲームの中に入り込める気分になれるギミックと思われがちですが、実はプレイヤーとゲーム(の中のキャラ)との距離を、まざまざと思い知らされるガジェットなんですよ…。大抵の人は、現実と虚構の越え難い壁、感じてしまうと思う。
 プレイヤーとキャラのコミュニケーション、VRゲームで極めて大事な要素ですが、プレイヤーはゲームに手で触れるワケではなく、言葉も交わせない。キャラはこちらの顔もわからない。歩いて移動すらできない。もどかしさはどうしてもある。でもこのゲームはそれを逆手に取っている。ディスコミュニケーションを、仕様として活かしている。所謂「第四の壁」を越えている。
 またヒロインが偉そうな割になかなかのアホでw、簡単な指示しかわからず、文字さえ読めません。でもそれで、「考えるのはあくまでプレイヤーだ」というゲームデザインを成り立たせている。またそのアホっぷりとババ臭いw口調が大変かわいく(「よっこいしょういち」とか、言っちゃいそうな娘なのだw)、少なくとも男子プレイヤーは(プレイヤーの性別を窺わせる表現が、一切ないのも巧すぎ)感情移入してしまうこと、請け合いです。

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 この口癖、萌えてまうやろ。(資)自転車創業

 またおっぱいが大きいの、マジに重要な仕様で、どうしても目がそっちに行くし、触りたくなるし、顔をうずめたくなる…、って最低だ私w。ああっそんな目で見ないで!つまり、格好のミスディレクション(「黒子のバスケ」でお馴染みの言葉w)なんですよ!男子限定ですが!これで男子プレイヤーの気を逸らし、攻略難度を調整する絶妙な仕様なんですよ!仕方ないじゃないですか!PSVRのゲーム、おっぱいゲームだらけ(いまやってるFF15VRも、案の定w)なんですから!ムキー!ヽ(`Д´)ノ(逆ギレ)女子の皆さん、異議異論は大いに受け付けますとも!はあはあ!(必死過ぎwwwww)

 声優は阿部里果さん。失礼ながら、初めて名前を聞いたのですが、実力者であり、役に恵まれてないの残念です。いずれスターダムにのし上がってもおかしくない方だ、と見込んだので、応援します!
 このゲームの作者、恐らくは、システムを先に考えて、それに当て嵌まるキャラクターとして、彼女を組み立てたのだと推測しますが、それがここまで魅力的になるとは、これは作者だけでなく、阿部さん始め関係各位全員のお力でしょう。

 シナリオ・システム

 脱出ゲームに似た謎解きゲームで、個人的に、「逆転裁判」に似たところ感じます。いや、同じ巧舟さんのならむしろ「ゴースト トリック」か。また「ワンダープロジェクトJ」シリーズにも似てます。
 ノベルゲーム的手法を持ち込んでおり、それってVRと相性いいのかな?と疑って取り掛かりましたが、ごめんなさい、ものスゴくマッチしてます。プレイヤーとゲーム(キャラ)の距離感、の点でソーシャルゲームに似てるとも感じました(多くのVRゲームに感じる事。FGOVRはそれをよく理解して作られた)。
 謎を全て解くと、当然クリア出来ますが、エンディングが…。これはネタバレしません、ご自身で確かめてください。クリアすると、「これは宣伝しなければならない!」と思ってしまう作品で、作者の掌で弄ばれる楽しさを味わいました。PSVR持ってる皆さん!買って下さい!w

 原作者のかざみみかぜさん、VRゲームはこれがデビュー作だそうですが、初めてでこのレベル、末恐ろしい方です。公式サイト行くと、どういう意図でこのゲーム作ったかの一部が語られ、VRゲームへの理解度がとてつもなく高いの、ゲームと重ねると改めてわかる。読んで下さい。
 あ、謎解きは結構意地悪ですw。アプデで大分楽になったそうですが(情報読むと、アプデによる改善は相当)、それでも攻略サイトに頼らずのクリア、私は無理でした。あとエンディングのネタバレは、なるべく避けた方がいいと思います。
 それほど大きな欠点はありませんでしたが、PS4のレジューム機能が十分に働かなかったのは問題でした。それで少し、ヒロインの話を聞き飛ばしてしまった。

 結論

 VRとはまだまだ発展途上の技術で、特にコンテンツはどうしても不足がちですが、そんな飢えてる方に、癖はありますがおススメできるVRゲームです。ネト友を信じて買ってよかった。言ってしまいますが、これはプロローグであり、本編が発売されるかは今作の売り上げによって決まります。プロローグであること、逆手に取った展開待ってますので、どうか買って下さい。ラスト見たら続きが見たくなること請け合いです。

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