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2018年12月12日 (水曜日)

「ハイスコアガール」9巻感想(ネタバレ)。ついに…ついにハルオと大野さんが!

 最終10巻の発売日は決まってたと思い込んでたんですが、押切先生のツイッター見ても、アニメ公式のツイッター読んでも、載ってない。つまり決まっていない。なんで思い込んだんだろorz。ネタバレ読まずに済んで幸運の一語に尽きる。8巻感想のエントリの題に「ネタバレ」表記入れ忘れてしまってゴメンなさい!m(__)mハイスコ公式サイト押切先生公式サイト押切先生ツイッターアニメ公式サイトアニメ公式ツイッター

 当ブログ今までの記事。初の紹介記事4巻とファンブックの感想晶のかわいさについて私見ハルオのカッコよさについて私見5巻感想晶を最萌ヒロインに認定(笑)例の件解決の短文6巻とコンティニューの感想7巻感想。そして、8巻感想。9巻感想は今年中に済ませたかった。

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 ゲーセンで"ヴァンパイアハンター"の対戦に興じるハルオ。しかしなかなか勝てない。心にモヤモヤを抱える。

 家に帰っても食欲がない。もちろん、格ゲーの腕が落ちたからじゃあない。バイクを自慢しに晶に会ったときの、あの切ない表情。顔でハルオ察した。(もう今までのように仲良く出来ない)と。
 大野になにかあったのを悟るハルオ。そして(俺はなんでこんなに凹んでるんだ)と悩む。そこにガイルさんが、「女の謎を解き明かせ」と説教。ハルオ、今まで晶と接して、どういう感情抱いていたか、思い起こす。

 大野の事では色々感情的になった。腹を立てたり、泣いたり。思い出すだけでもムカつく奴だった。それがいつからだ。あいつの存在が、ここまで大きくなったのは。
 小6から大野にメラメラ闘志を燃やしていた。そこでガイルさん問う。「お前が燃やしていたのは闘志だけか!?」街で原チャリ走らせて思いを馳せるハルオ。街のいたるところが、大野との思い出で溢れかえっていた。楽しかった。大野と過ごすのが一番楽しかった。闘志とは別の何かで、心が熱かった。その熱い心とは、即ち…。

 宮尾の家に、数年ぶりに寄るハルオ。宮尾はゲームオタクじゃないので、ファミコンしか持ってない。だけど"熱血高校ドッジボール部"は楽しい。
 「いやー嬉しいよ最初に俺に原付を見せに来てくれるなんて…」
 無論これは宮尾のからかい、初めに見せたのが大野さんなくらいお見通し。そして宮尾、ハルオの様子から、
 「どーせあれだろ?疎遠になるんだろ?ハルオがボヤボヤしちゃって…。流されっぱなしのハルオを見てるとイライラするぜ…」
 と、鋭く推測し、ハルオと晶の仲を"いつも通り"案じる。しかし流石のw宮尾も、ハルオの心中が深刻な事態になってるの、察せなかった。

 「疎遠は…もう嫌だよ」
 (…ん?)
 「自分が流されっぱなしなのは、自覚してた。いつもなあなあだしなあ…。これでも悩んでるんだぜ」
 「…な…何に?」
 「大野のことでだよ
 「と…とうとう自分の口から言うようになったな」
 「宮尾が言ってたこと…的を射てたんだよ」
 「な…なんだっけ?どの言葉が…?」
 「色々ごまかして…はぐらかして来たな。自分の本心に正直ビビッてたんだよ…。もうこんな時間か、帰るぜ」
 このハルオと宮尾の会話、面白過ぎるのでなるべく再現したw。あまりに限界突破し過ぎたwハルオの心理に、宮尾唖然とするしかなかったw。

 「ちょオオオオオ~~~ッ!」
 今まで遊び半分でwハルオと晶の仲に介入してた宮尾、初めてマジになったハルオに、彼も本気にならざるを得なかった。
 「単細胞のお前が…戸惑うのも仕方なかったんだ!愛だの恋だのわからんお前に…」そして、
 「愛は真心…。恋は下心…。」
 この言葉遊び、面白いので意味知りたければググって下さい。え、常識?w「ハルオは下心なんて全然ないからな…!」と続き、
 「お前のはライクではない!ラブだ!」
 宮尾、お前のハルオへの気持ちもライクではないよな(えw)。
 あまりの事態に宮尾のがテンパってしまい、ハルオが「飛躍し過ぎだ」となだめる始末w。それで、ハルオは大野への気持ちをこう結論付けた。
 「恋をすっ飛ばして愛だの…そういうのはよくわからんけど…俺は…一人の男として…大野のことが好きなんだなって…」
 単行本9巻にして、ハルオはようやくスタートラインに辿り着いた。

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 1996年4月、東京ビッグサイト開場。5月、2002年のFIFAワールドカップ日韓共催決定。

 そんな世間の動きとは全然関係なくw、矢口家、ハルオの部屋で緊急会議。出席者は、矢口春雄、宮尾光太郎、土井玄太、大野真、そして、矢口なみえ(宮尾と土井の下の名前、100パー忘れてた…w。ファンブック持っててよかった…!w)。議題はもちろん…。

 「ハルオがついにゲロりました。ハルオの胸中…。彼はついに自覚し理解したのです」
 「その胸中とは、いかなるものか」
 「愛!」
 楽しそうだなー、宮尾と真w。ハルオ、筆者が察するに、1人でじっくり考えたいとこだが、ハイスコとはそれが許されるマンガではないw。
 「俺たちはお前のこと、応援してると同時に心配してるんだぜ」
 「私は楽しんでるけどね」
 「僕も3割方そうです」
 「おいおい!俺は玩具かなんかか!」
 宮尾と真、なかなかいいコンビであるw。まさか宮尾には真ENDが待ってる?w
 「肝心の対象者は誰でござんしょ」
 「あなたの妹君でございます」
 「マ!?マママ、マジでぇ!?いやー全然気づかなかったわーへ~ハルオくんがそうなんだぁ~?」
 この場の誰一人信じてないこと、真さんが一番わかっているw。
 「はぁ~、ね?お母さま」
 「うん。長かったね~~~」
 「長かった長かった!」
 「ハルオにそういう思春期の男の子らしいところ、どっか欠落してると思ってたわよ」
 真となみえさんもいいペア。ていうか真が最初出た時は"ハルオと晶の恋路のお邪魔虫になるのでは?"って危惧ありましたが、スゴく妹想いのいいお姉さんだった。そして土井が、意外な一面を見せる。
 「スゲ~な~、小学校の時格下と思ってたハルオが…。あの大野さんとそんな関係…。同じ高校に来て…(筆者注・ハルオたちの高校はなかなか偏差値高い。ハルオは晶と同じ高校行くため猛勉強したが、叶わず、滑り止めの高校に入った)。バイトして…原付免許も取って…。月二千円ママから小遣い貰ってる俺は完敗だ…」
 土井も、とっても成長したのだとわかる名言。敗北を認められるのなら、お前も捨てたモンじゃないぞ土井。小学生の頃はちょっと顔がいいだけの痛い勘違い男子だったのが…。ハルオお前、土井のことも大事にしろよ!それから、真がついに最も重要な核心に切り込む。
 「んで、これからどーすんの。自覚したからには戻れないわよ。男として一人の雄として、己の気持ちを貫く覚悟は出来てんの?」

 ハルオの心中に、彼らしくスト2のキャラが問いかける。ガイルさんは愛を貫いた結果、妻と愛娘を得た。ダルシムも、愛した末に愛妻と愛息を得た(ちなみに、ガイルの娘とダルシムの息子はペンフレンド。ガイルさんの心中や如何にw)。ケンもイライザと結ばれ、後に息子を授かる(んで、2018年現在も独り身のリュウwwwww)。で、ガイルさん、
 「ハルオ…お前も成長した、1から2に…。2からダッシュに…。ダッシュからターボに、ターボからスーパーに、己の成長に気づいたお前は、スーパーハルオ2Xへと進化したのだ!!!」
 「意味わかんねーよ!」
 ハルオらしい思考回路。でもゲーオタとして、とてもよくわかる。私もFFやドラクエと共に、1から11、15まで成長したんだって感覚あるからな。

 真、宮尾、なみえさん(母が息子の恋路に介入て、息子からすれば地獄だぞw)が「愛を貫け」「なにを迷っているんだ」と迫るが、ハルオは至って真面目に考えており、
 「色々悩んでるよ…あいつもなにかを抱えてるようだし…。なんとかしてやりたいがなにもできねぇ…。自分の不甲斐なさに嫌気がさす…!ほとほと無力な男だと痛感してるよ…」
 (恋だ…!ハルオは本当に恋をしているのだなあ…!)
 筆者は恋愛経験薄い方なので、ハルオの真剣さはうらやましい。そういう対象がいる事に、だけじゃなく、そこまで真面目になれることに。…矢口春雄とは、そういう男なのだ。
 「それに…あいつとの勝負はついちゃいねえ…!決着もついてないのに…浮ついた気持になれねえ…!」
 またゲームの話か、と呆れる真となみえさんだけど、そもそもハルオと晶の馴れ初めはスト2というゲームの対戦、宮尾は理解を示す。女の話じゃなくなって、
 「つまんな~い」
 と言っちゃう女2人。真さんもゲームは気に入ったはずなんだけどw。妹譲りのゲームセンスを持つし。宮尾は、
 (2人にはゲームの深い絆があるんだものな、それを前にして告白とかプロポーズを促すのはよくないかもしれない)
 宮尾、お前、ハルオをどれだけ深く想っているんだよ!wwwwwそしてここで土井が、値千金の思い付きを言う!
 「そのゲームは、スト2でいいんだよな?だったらこれいいんじゃないか?96年『スーパーストリートファイター2X』全国大会。これに大野さんと出場して優勝すんだよ。優勝したら愛の告白。これなら納得行くんじゃねーか?」
 よくぞ言った、土井―――――!!!!!(*´▽`*)

 全国大会の会場は…。大阪。ハルオたちが住んでるのは千葉。真となみえさん、
 「2人で大阪遠征旅行!」
 「ひゃああああ!」
 期待のあまり叫んでしまう。2人とも、外泊、しかも同宿前提で、話をするんじゃねーよw(そうなるのだがw)。
 「ポマード野郎…。お前にしちゃナイスな発想じゃねーか」
 「ポマード野郎言うな」
 そういえば土井の髪のテカテカってなんなのだ?w

 実はハルオと晶、中学生時代、京都の修学旅行脱け出してスパ2Xの大阪大会で決勝を戦った。優勝はハルオだったが、晶はとんでもないハンデを隠しながら戦ったので、ハルオは微塵も納得してなかった。なのでこの話はハルオにとって完全決着をつける、絶好のチャンス。そして彼は決めた。彼女と決勝を戦い、優勝したら自分の偽りない気持ちを―――。
 「あ~きら、せっくすしよ~」
 「きゃ~」
 なみえさん、真さん、台無し!(そうなるのだがwww)

 舞台変わり、大野家。真、事の次第を晶に報告。
 「ハルオくんは本気だ」と告げる真。「遠征旅行なんて萌美先生お許しになるのか」と案じるじいや。そして真は、
 「ハルオくんの本気、受け止めてあげなさい、晶」
 なんという良きお姉さんなのだ。私は妹に対し、こんなに良き兄ではない。その夜ベッドの晶にザンギエフさんも、ハルオガイルさん同様、忠告する。
 「"時"が来る前に雌雄を決するべきと…お前もそう思っていたはずだ…!」
 "時"とはなんなのか?それは次話にて。ハルオ、来たるべき日に備え、スパ2Xの腕を磨く。

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 扉絵で気づいた。晶はスレンダーなスタイルなのに、真はなかなかの豊満さ。こんな大事なw点になぜ気づいてなかった!?www

 晶の回想。5月ごろ、萌美先生に呼び出される。先生、「大野家指南役のお役目が終わる」と。晶、意味がわからない。ロスアンゼルス在住の大野家両親が、晶をロスに呼ぶ意向だと。7月末に、晶は日本を離れる。衝撃の宣告だが、平静に見える大野さん。頭がいい人だから、いずれこうなると腹を括ってたのかもしれない。
 向こうの高校、大学に入り、婚約者と結婚する。決められていたレール。流石に泣きそうになるが、こらえる。偉い。
 萌美先生、元々は、大野家指南役として、なんの疑問も持ってなかった。しかし彼女も、ハルオの人間的魅力に気づいているのだろう。「個人的には、なんと寂しい方針か」と、昔なら言わなかったろう愚痴を。彼女なりに、晶の意思を無視して縛り付けた自身を悔やんでいる。…なんかのフラグかな?w

 回想終わり、今の晶。彼女もまた、スパ2X全国大会に向け、研鑽に余念がない。圧倒的な強さの大野ザンギエフ。ギャラリーに「ザンギュラ」と呼ばれ、彼女らしくなく照れる。かわいいw。
 ハルオとは、最後の逢瀬になるかもしれず、素直に喜べない。ここで彼女、小春に会いに行く。この場ではその理由が明かされず、小春は直接登場しない。ネタバレ読みたくないので、推測するしかないが、自分はハルオと一緒になれないので、彼の今後を"女として"日高に頼む?晶ならそう考えるかもしれないが、小春ほどの女が、快諾するとは思えない。全くの読み違いなら、笑って下さい。

 大阪行きの件、萌美先生、一見大反対の姿勢を取る。「言語道断」と。しかしじいやは、萌美先生の優しさを見抜く。彼女は、行くなとも許さないとも言ってない。それどころか当日は気を遣い、外出するとまで言う。ここまで周囲の真心を受け取って、応えない晶ではない。

 7月になった。晶とハルオ、大阪行きの当日。真が自室で泣きべそをかいている。これまで、晶の月末ロス移住の件を知らされていなかった。晶も先生もじいやも、誰も真には伝えなかった。理由は真がよくわかっている。真が大野家跡取りとしての務めを放り出したから、晶に役が回った。みんな優しい人たちなので、真のせいで晶が恋を諦めなければならなくなったなどと、言えなかったのだ。
 「晶も私みたいにブッチするべきだわ…」
 晶はそれが出来ない人間なの、よく知ってるが、そう言わずにいられなかった。
 「晶になんて詫びればいいの…。ハルオくんにも…」
 真は初めて、自分の責任放棄、心の底から後悔した。そうなんですよ。自分がしでかしたことのツケは、本人ではなく周囲に降りかかるんですよ…。
 「晶もゲーセンで沢山練習してた…。あの子がもしハルオくんの思惑に気づいてるのなら…縁を断ち切ろうとしてるのなら…。ハルオくんは勝って告白、晶は勝って決別…」
 9巻の真の出番おしまい。10巻で彼女がどう動くか、めっさ楽しみ(外道w)。

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 大阪に着いた2人。賢明な読者ならわかることですが、今回、ハルオも晶もお互い相思相愛だとわかっている。宮尾や真のせい…いや、おかげwで。だから最初から楽しそうで、ウキウキワクワクのデート。うらやますぐるw。

 「『なんば』と言えば『バーニングファイト』の一面のステージだ。大阪の知識とイメージはそれしかねえ」
 ゴメン、"なんば"も"バーニングファイト"も全然わからんw。バーニングファイトを調べたらネオジオミニに収録されてますね。そもそもネオジオのゲームだとも知らなかった。あとで遊ぼう。
 「…で、SNK本社がある江坂は逆方向だけど…何?別にいいと?」
 …極めてささやかに、SNKに意趣返ししましたね、押切センセw。そもそもSNKが大阪の会社だとも(以下略w)…そっか、カプコンとSNKの格ゲー戦争は大阪対戦だったのか(疎すぎるw)。

 まずは定番のくいだおれ人形。怖いモノが苦手な大野さん、くいだおれの目にビビる。かわいいw。9巻の、特にデート中の大野さんは今までにも増して表情豊かで、かわい過ぎて仕方がないw。ハルオが惚れるのも当然だ。
 ゲーセンに行きたいハルオだけど、大野さんはゲームと同じくらい買い食いも大好き、たこ焼きを食らう。かに道楽、通天閣と定番のスポットを回る。なんと楽しそうなのだw。
 もちろんこのカップル(と言って差し支えあるまいw)がゲーセン行かないはずない。しばらく新作、新ハードラッシュでお金なかったけど、96年なら落ち着き始めた時期、ハルオ、バイトの金を注ぎ込む。そして大野さん、財閥令嬢の経済力を見せつけるように、万札ぎっしりw。ハルオ、お前ひょっとして、逆玉も狙ってる?wそこまで計算高くないよな、このオトコw。互いにお金持ってることへハルオ、
 「こういうところ大人になったよな俺たち…」いい台詞w。
 セガの新作、"ラストブロンクス東京番外地"で対戦する。彼らが格ゲーから始まらないのは嘘。
 「大阪で最初にやるゲームが東京の抗争でいいんかい?」
 なんて軽口叩くハルオもノリノリ。やはり大野さんの方が強い。しかしそんなことより、対戦中、晶が"ひょこ"っと向かいのハルオを覗き見。かわい過ぎる(またかw)。
 ("こういう"茶目っ気は昔なかったな。そしていちいち腹を立てない俺も成長したぜ)
 ホントこの2人進展したんだなー。悪いけど、小春ではこうはいかない。

 2人とも地元ではないから、保護者や知人の目がないのでのびのびゲーセンで遊べる。恐ろしいほどの開放感。
 「萌美先生がよく旅行許してくれたな」
 と感じてるハルオ、あとで菓子折りの一つでも持って行きなさい、自分のお金でw。
 ハルオふと我に返る。明日は大事な大会なのに遊び呆けていいのかと。しかし大野さんとのラブラブデートなんて本当に、本当に!w大事な時間、楽しむと決める。
 また、たこ焼き屋に寄る大野さん。しかし今度は自分が食べたいのじゃなく、ハルオに"あーん"したい。好きな男へ、やってみたいに決まってるよなあ!wホントこのエピソードは腹立つほど微笑ましいよ!w陰から見守るガイルさんとザンギエフさん、筆者と同じ感想抱く。つか、お前らは星明子か!!!!!wwwwwwwwww

 10円ゲーセンの情報をゲットしたハルオ。…96年当時の情報収集術が、思い出せにゃいw。まだネットは一般的じゃなかった時代のが。筆者は人生の半分近く、ネットと付き合ってるからな。そのゲーセン"フェラーリ"。実在したのかな?
 確かに10円で遊べるが、攻撃力の設定がMAXになってて、しかも1本勝負なので、あっという間に決着つく。だから10円でも商売になる。この厳しい条件下なら、いい訓練になるだろうと、明日のこと考えて遊ぶハルオ。
 "ヴァンパイアハンター"で対戦する主人公カップル。ハルオはビシャモン、晶はビクトル。性能差ではビシャモン有利で、(大野はしばらく触ってないから腕も落ちてるはず)などとナメてかかる。
 ハイ、大野さん勝利w。期待を裏切らない2人w。屈託なく"ケラケラ"と笑う大野さんがかわい過ぎる(語彙力w)。彼女に興味を持ったギャラリーが続々と対戦を挑む。もちろん、連戦連勝。昔はそんな彼女に苛立ってたハルオだが、今では想い人として誇らしい。身近にいてくれるのが素直に嬉しい。
 "ワールドヒーローズパーフェクト"のキャラ、ラスプーチンの究極奥義、"秘密の花園"をキめる大野さん。
 「それやりたくて使ってるだろ!」
 とハルオのツッコみに、大変かわいく"コク…"とうなずく。彼女なりの、愛のアピール言うわけですw。ガイルさんつい、
 「なかなか攻めてるうなずきだ、うらやましい男め…!」
 と評する。お熱い!お熱過ぎる!w
 大野の格ゲーの強さに舌を巻くハルオ。(練習せずともゲームシステムを理解して勝ち上がる、明日こんな女に勝てるのか)と不安。好きな女と言えど悔しくて、
 「相変わらずだなお嬢様!」
 と言わずにおれない。それに対し晶の"ニマニマ"、どんだけかわいいのだw。

 ここで格ゲーを切り上げるハルアキ、ハルオ、
 「『ダイナマイト刑事』をやるぜ!」
 と1人プレイしたい彼だったけど、初めてのゲームだから、2人用モードがあるの知らなくて、それならカップルでやるしかない。主導権握りっぱなしで得意気な大野さんの顔もなんと愛らしいのだw。
 「彼女の方が上手だな」
 とニーバズーカで冷やかすガイルさんもまたw。
 一緒にダイナマイト刑事やる2人。初プレイのゲームだが息ピッタリ。小学生の頃ファイナルファイトでいがみ合ってたのが嘘のような。ハルオがゲームの解説してくれるのが読者サービスw。そしてハルオ、
 (ああ…楽しい…幸せだ…大野とこうしている瞬間が一番…)
 筆者、ここまで女へ本気になったことないよ!(´;ω;`)
 そんな時に、大阪府警(と書いて"ダイナマイト刑事"と読むw)登場。風営法で未成年のゲーセンは午後10時までと決まってる。2018年現在でもそうなはず。ハルオと晶の、最高の時間に水入り。こんな法律作りやがって、おのれ自民党(笑)。しかし、しかし!2人の夜は終わらない!w

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 ガイルの前に、ガイルがいるw。ガイルの前で、ガイルを"待って"いる。その意味は…。

 ホテルに泊まるハルオと晶。部屋は別ですが、ご安心下さい、期待通りの展開になりますw。
 ハルオの部屋のテレビがつかない。当時パソコンは一般的でなく、スマホもない時代で、安ホテルの娯楽はテレビしかなかった。それがつかない。
 「ゲームギアかゲームボーイを持ってくるんだった」
 と、退屈極まりない時間を持て余すハルオ、明日の全国大会へ思いを馳せる。
 (考えればあいつと決勝で当たるとは楽観的過ぎた、お互い初戦で負ける可能性もある)
 素直に地元で決着つければよかったか、と少し反省しますが、(あいつとの因縁は大舞台で蹴りをつけたい)と、闘志を燃やす。まあ、今更引けないもんなw。
 となりの部屋から音が聞こえる。無論、大野さんw。壁が薄くて、プライバシーもクソもない。これだけでもうらやましいw。彼女お菓子を食っている。上品な家のお嬢様なのでなかなかおやつとか食べられないw。ハルオ声をかけて、晶をからかうと、彼女いきり立つ。大野さん多分、ハルオに声をかけられて初めて、音が丸聞こえだと気がついたw。

 ハルオも大野さんも、"待って"いる。お互い、相手が自分の部屋に来てくれるのを。期待のあまり、どちらも眠れない。(待ってなんかないよ)と心で否定するハルオだけど、ガイルさん、
 「ウソをこけ」
 と見抜いている。
 ハルオガイルと、初めての晶ガイル。お互い待ちガイルを構えている。
 「ちょっと牽制してみい」
 とハルオ、両ガイルがソニックブームの打ち合い。しかし大野さんプライド高く、ハルオガイルに飛び込めない。奥ゆかしくてかわいい(これ言うの何度目?w)。そこでガイル使いの達人ハルオ、自分で"ソニックブーム"を仕掛ける。
 「1人で怖くないか~?お化けとか平気かよ~?額縁の裏とか見たか~?」
 子供らしい牽制、しかし流石は豪指のハルオ、大野さん、飛び込んでしまった。ハルオの部屋に!
 「おいおい…モノホンじゃねーかよ」
 晶の部屋の額縁に魔除けの札が貼られていて、大野さん怖くてハルオに泣きついた。やはり、やはり待ちガイルにおいては、ハルオが一枚も二枚も上手だった!

 バスローブ姿で男の子の部屋に女の子が飛び込んでくる、そんな状況なのに、ハルオ、
 「大会なんだから早く寝ろよ」
 お前、無欲なのもいい加減にしろよ!wwwww
 普通のカップルならお喋りから始まるのかもだが、大野さんはしゃべらない人、沈黙が痛いハルオ。
 「お化けが怖いなら俺の部屋で寝てろ、俺は大野の部屋で寝る」
 と、どこまでも無欲なハルオだけど、大野さん、ハルオの服、"くいっ"とやる。折角飛び込んでしまったのだ。このチャンスを逃す我らのw大野さんではない!
 …ついに大野さん、5年かかって、"同じベッドで一緒に寝る"ところまで持ち込んだ。いつもハルオガイルの前にいたのは晶ザンギだった。しかし今は…。女性である、晶さくらがいる。夜は終わらない。

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 寝床でハルオをうっとり見つめる晶。"今夜は寝かせない"覚悟。

 「なに見てんだよ…早く寝なよ…」
 ハルオ、お前も大コーフンのくせにw。"今夜は寝ないよ"と首を横に振る晶。
 「俺は寝るぞ、遊びつくしてたのに、なんでそんなにギンギンに冴えてんだ」
 "ギンギンに冴えてる"の、ハルオもなのだが、自覚してないだけw。ニブいハルオに手刀でアプローチな晶。コチョコチョくすぐる。初々しい睦み合い。そして晶、手を握る。これでハルオ、オチた。
 「お前は…本当にかわいいな…」
 7月末、晶はハルオと別れる。晶だけが知っている。だが今の晶に、そんなことはどうでもいい。
 「お…大野…左手の置き場がわからねえ…」
 リアリティある台詞。そして甘噛みする晶。
 「なんだよその勝ち誇った顔…」
 "ついにハルオくんを落とした"確信があるからね。

 この後、直截の表現はありません。でも間違いなく、ハルオと晶は愛し合ったのだ、と解釈してます。だっていくらハルオが無欲で、鉄の自制心持ってても、同い年の女の子にここまでアプローチされて、しかも"俺はこいつを愛している"と自覚してるのに、落ちない男子高校生なんて、いるはずないもん。ハルオと晶それぞれ、童貞と処女喪失(10巻で"そんなこと全然なかった"と語られたら泣くぞw)。

 さて翌日、スパ2X全国大会会場。2年前の大阪大会同様、迷言ばかり吐く司会w。選手同士のストリートファイトwも勃発。
 一方ハルオと晶、初夜の翌日でほとんど眠れず、コンディションは最悪w。とはいえ大会は始まってしまった。ベストを尽くすしかない。
 予選、ハルオはCブロックで、大野さんはFブロック。昨夜のこと忘れられるはずないが、切り替えを心掛け、試合に集中するハルオ。ルールは「待ち」も「ハメ」もOKな、なんでもあり。優勝賞品は"バーチャルボーイ"。意外と欲しがってんじゃない?2人ともw。
 「予選で負けられない」
 と、気合いを入れる。今までの積み重ね。矜持、プライド。大野との因縁に決着。勝ったら愛の告白と決めてる。情事においても愛は語らなかったと見える。ハルオらしい。
 初戦を空中投げで勝利。前大会で戦った相手との2戦目も、余裕のWIN。3戦目、2年前大阪大会で優勝したこと、ちゃんと司会は覚えてた。苦戦するが、意地で勝つ。予選突破。
 「なんとか生き残った…。大野は…」
 大野晶…。

 初戦敗退

 激動の最終巻を予感させる引きでした。大野さんはハルオと綺麗に別れるため、わざと負けたとも予想できますが、全国は甘くないし、初体験の翌日では負けるのも無理はないw。10巻でついにおしまいです。楽しみ過ぎます。連載は完結してるので、もう結果は決まってるんですが、ハッピーエンドしか認めません!

 本稿おまけ・大野晶かわい過ぎるカット大会w

 9巻の大野さんは本当にかわいさ爆発でした…。沢山引用します。これでも厳選したのよ?w

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 "ザンギュラ"呼ばれて照れる大野さん。かわいい。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 "くいだおれ"を怖がる大野さん。かわいい。このカットはハルオの笑顔もいい。大野さんはハルオのこういうところに惚れたのだろう。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 "ラストブロンクス"の対戦で"ひょこ"っな大野さん。かわい過ぎる。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 ハルオに"あーん"な大野さん。真剣なのがかわい過ぎる。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 かわい過ぎ。彼女がここまで屈託なく笑うのは、初めてな気がする。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 "コク…"に"ニマニマ"。かわいい。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 "ダイナマイト刑事"の2人プレイでドヤ顔の大野さん。かわい過ぎる。出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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 そして、大野さんの念願が叶ったカット。本当によかったね、大野晶さん。実は、筆者は昔、押切先生の公式サイトかSNSで、「大野さんとハルオのベッドシーンを描いてあげて下さい!」とお願いしたことありますが(なに考えてたんだ俺orz)、まさか本当になるとは思わなかった。ありがとう、押切蓮介先生(って、全然"おまけ"じゃねえ!w)。
 出典・スクウェア・エニックス刊、「ハイスコアガール」9巻。(C)2018 Rensuke Oshikiri

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