2019年、おしまい。いつもあんまり、しない話、します
今年も、色々ありました。
横田卓馬先生のツイッター公開で、LOVEが度を越してしまいましたw。反省していますm(__)m。彼については、元日の更新で触れます。
坂口博信さんへの愛が、足りなくなっていたかとも、反省していますw。私はトゥーマッチに、なりがちなのです。精神障害者に、ありがちなコトだったりします。
別に免罪符として言うつもりはないです。すみません、でした。鋭い読者なら、お二人のカテゴリが、このブログにあると、気づいてると思いますw。
そして私には、もう一人、特別なクリエイターがいます。「少女マンガの母」、萩尾望都、大先生です。
私にとって横田先生は、「隣に寄り添ってくれる、天才」。坂口さんは、「こんな作品を、作ってみたかった。いや今でも、作ってみたい」と思わせる、天才。でもって萩尾先生は、「人類史上最高の、天才の中の、大天才」。
20年前、入院中の外出で、書店に「萩尾望都作品集・第1期、第2期」の、コレクションボックスを、見つけて、「た、宝だっ!」と、直感してしまったw。父の蔵書で、少しは読んで、惹かれてた。そこに爆弾2つw、ぶっこまれた。それが運の尽き、でしたw。
彼女については、あまり語れません。先生はあまりにも高みを飛んでいるので、私ごときには、到底。先日連載終了した、「王妃マルゴ」、最終回は読んでないですが、面白かったです。最終巻、楽しみにしてる。
しかしそれ以上に、ファンにとって、近年超衝撃の、トピックが、「ポーの一族、続編連載開始」!
新作、2巻目にあたる単行本。まさか、今の絵柄でまたエドガーとアランを、しかもカラーで、拝めるとは…(*´▽`*)。(C)Hagio Moto 2019
…し、し、し、新作の単行本、読み返して、たった今、気づいたーっ!「11人いる!」のアニメムックが、復刻されていた、だとー!即刻、ポチったー!wコンビニで振り込んだーー!!ww今年最後の、買い物ーーー!!!www
まあそれはともかくw、多少不安は、ありました。先生ももう、70歳で、若い頃に比べれば、衰える。神様みたいに想ってる方ですが、やはり人間なのです。人を神格化するなど、やってはならないこと。
かつて書かれた小説「ピアリス」(最近の先生、マンガ以外のお仕事、増やしています)の表紙見て、「20年前の50歳代と比べても、こんなにも活きが、違うのか」と、驚きました。
でも、読んで思った。「先生はやはり、最高の天才だ」。
まず重要なのが「アランがめっさかわいい♡」コトですw。いえいえ、とっても大事なポイントw。先生、ポーにおいて、アランへの萌えが重要だと、忘れてなかったw。個人的には、メリーベルよりかわいい、真のヒロインw。
そもそも、元々のシリーズの最後で、エドガーはアランを喪い、とうの昔に、妹のメリーベルも喪って、「ああ、エドガーはこれから、愛する者が誰もいなく、孤独に永遠を、生きるのだ」と、読者はみんな、切ない気持ちでラストシーンを読んだ。
だから新シリーズのスタートが、「エドガーがアランを蘇生させようと、試みる」のは、驚きました。アランが生き返ってくれれば、嬉しいですし、それに達観したような少年であるエドガー、しかし彼は、人生投げて、なかった。希望を見つけようと、足掻いている。これは、今までなかった、原作者にしか書けない、新しいエドガー像。
ニューカマーも存外魅力的で、ダイモンなんて、「これから」に期待させてくれるキャラです。あと先生、メリーベルの再登場、過去の話でもいいので、やってほしいです。エドガー、アラン、メリーベル。この三人が、核の作品、ですから。あと気づくのが、
「先生、歴史考証をキチンとされておられるな。つか、かつてのポーは、歴史や文化の考証、いい加減だったんだなw。気づいて、なかったぜw」
初の史実を基にした時代劇、「王妃マルゴ」を描かれたことが、大きく影響されたのだと、思います。
近年のフィクション、考証や設定、リアリティにこだわる傾向が、生まれました。それにマンガ家が、「うるさいこと言わないでくれ、想像力が縛られてしまう。自由じゃなくなる」とぼやいている向きも、あります。しかし言いますが、それは、違う。
まず前提として、人間の想像力とは、「自由」とは程遠い。生まれながらにして、束縛、限界だらけ。また生まれた時代、国の文化によっても、縛られる。「想像力の翼」とは嘘っぱちで、むしろ「鎖」がないと、想像できない生物、それが人間。
私は、「マンガ家の想像力」と「学者の知恵」は、甘く見ないように、している。しかし全面的には信頼してない。限界だらけであると、知ってるから。9.11と3.11が、それを証明した。知恵や想像力とは人間の「可能性」であると同時に「限界」を示している。そう考えている。
だからもうみんな、気づいている。「想像では現実に、絶対に勝てない」と。近年の傾向は、それなのだと思う。
あともう、「フリーダムなのが面白い」とは古くなってると思う。緻密な伏線の張り方や回収。精密な設定。リアリティにこだわった、作品づくり。そういう作品こそ、面白い時代に、なってます。「テキトー」はもう、受けないのです。「ポプテピピック」だってあれは、計算され尽くしてますよ…。
だから萩尾先生、「今までのやり方では、勝てない。いや、生き残れない」とわかって、自己改革しておられる。サボタージュなど、していない。
追記・また肝心を書き忘れてましたが(-_-;)、萩尾先生の想像力は、マンガ家どころか人類全体の中でも、トップクラス。しかし、先生でさえ、3.11の震災と、原発の現実に愕然とし、「日本は滅びる」とまで、思った。…やはり先生も、人間なのだ。限界は、大きい。
それから今年、宝塚の魅力にも、気づきました。先生原作の、「アメリカン・パイ」の舞台の無料放送見て、感動しました。迂闊にも、これを見るまで、有料のCSチャンネル、「タカラヅカ・スカイ・ステージ」の存在に、気づいていませんでした。
そもそも宝塚とディズニーこそ、手塚治虫に影響与えた、二大ジャンル。個人的にディズニー、特に「ウォルト・ディズニー」その人の再評価は、始めていたんですが(「ディズニー・チャンネル」の存在にも、気づきました。これも、大きかった、です)、宝塚は、チェックを怠ってました。というか、重要性が、わかってなかった。一つ言うと、アニメ声優の原点は、宝塚です。見て、わかりました。
萩尾ファンなら、そして日本のサブカルチャーが好きなら、宝塚くらい、見なければ。大きなことに気づけたと、思います。
そしてこれを言わなければ。「萩尾望都作品目録」さん、いつもご迷惑ばかりお掛けして、申し訳ありませんm(__)m。寛大な対応、常に感謝しています。
不出来な中年男ですが、萩尾望都先生への愛は、疑われてないと、信じていても、よろしいでしょうか。先生はネット活動をされてないので、あなたの存在と活動は、ネットのファンの、灯火です。
ただのいち萩尾ファンの、語りになってしまったw。まあこんなものでしょうw。それでは皆さん、よいお年を。来年も、よろしく。
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