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2021年8月 9日 (月曜日)

「ワンダーエッグ・プライオリティ」感想(ネタバレ)。今まで、「女の子の為に」戦ったバトルヒロインなんて、いなかった。大戸アイとは、ものすごいJCの戦士

 近況。ふっふっふ、PS5を、買ったのだぜ!(*´▽`*)ゲオアプリの抽選に、運よく当たったのだぜ!市内に受け取れるゲオがあったのも、運がよかったのだぜ!
 もう言っちゃうけど、来月のブログのネタは、PS5のファーストインプレッション。まあネタに困らない、生き方をしています(^^;)。

 さて、割と最近のアニメである、ワンエグの、感想です。アニメをメインのネタにするの、久しぶり。それだけ、特別に面白かったし、また、脚本家として一世を風靡した、野島伸司さんが、再起を賭けた、作品だった。
 野島伸司。私にとって、特別な名前です。詳しくは後で述べます。彼が全盛期だった20年前、30年前は、野島さんのドラマの、虜でした。そして実は、こうも思っていた。
 「ゲームやアニメの、脚本も書けばいいのに。野島さんの作風、2次元に向いていると思う」
 かなり長いこと、冷や飯を食っていた野島さん。でも彼は、再起を果たしたと、思っています。放送前は、「初のジャンルで、だいじょぶかな?」と正直思ってましたが、結果は「流石は野島さんだ」と思った、アニメでした。

 今回の項目は、2つとします。あまりキャラが多いアニメでなく、それに多くのキャラでなく、主人公である、大戸アイの生き様と戦いに、胸を打たれた。まずは彼女について語る。
 そして、野島伸司さんが、私にとって特別な脚本家で、彼が衰えていなかったことにも、感激した。気が早いかもしれませんが、野島さんのアニメの次回作、期待し楽しみに、しています。ゲームのシナリオでも、いーですよ。
 「続きを読む」は、つけない。

 リンク。ワンエグ公式サイト公式ツイッター公式インスタグラムアニプレックスYouTubeの再生リスト
 画像は載せない。アニメってそういう権利の問題、厳しそうなのよ(^^;)w。

 大戸アイという、戦う女の子

 14歳の女子で、中学2年生。不登校になっている。母の彼氏の教師が好きであること、作品の途中で、明かされる。本人にも自覚なかったことだが。
 しんどい生き方してるJCであること、共感できる。私もそんなもので、あったから。で偶然に、アカと裏アカという、怪しい2人と出会い、「エッグ」を手にする。女子の「卵子」のメタファーだろうと、思っている。
 ハッキリしたことが、あまり語られず、時間や空間も、錯綜してる話なので、解釈や考察の余地が多い作品。私も考察のひとつとして、語ってみる。
 で、やむなくエッグを割って、アイは戦士となった。ググるとなぜか、「サイコホラー」とジャンル分けされる作品だけどw、私はバトルヒロインものと、位置付けている。
 戦士はアイだけでなく、ねいる、リカ、桃恵と、同性同年の、仲間ができる。

 彼女たちの戦う目的、「世界の為」や「大切な人の為」ではない。それは、「汚い大人、特に男に、女の子を食い物にされるのを阻止し、人生を台無しにさせない為」である。
 これがハッキリした時は、驚いた。引き合いに出して悪いが、ナウシカもセーラームーンも、プリキュアも、そんなことを目的として、戦っていなかった。そしてこれは、女の子が戦う理由として、絶対に正しいのだ。
 また、彼女たちは戦えば、「死んだ大切な人を、生き返らせる」報酬を、最初から約束されていた。可能であるのなら、誰だって飛びつく報酬。で、それは、叶うのだが…。裏があるに、決まっているよなあw。
 戦った結果、願いは叶った。しかしねいるはこの世界からいなくなって、リカと桃恵は、戦士を続けられなくなった。そもそもアカと裏アカからして、今までの敵よりずっと邪悪な、下種な大人の男、だった。
 リカと桃恵は、心を折られたし、ねいるは、もうアイたちの、顔なんか見たくないのかもしれない。

 しかしアイは、アイだけは、戦い続けることを、選択したのだ。アカたちのおぞましい正体を、知った後も、もう戦う必要が、なくなった後も。
 そんな決断ができる人間など、そうそういない。しかも2度も。14歳の女子中学生ともなれば、尚更だ。
 だから、アイの2度の決断を見て、「なんとカッコいい、JCだ。なんという正義そのものの、女の子なんだ。こんなすごい戦士を、初めて見た」と感動し、尊敬すらした。彼女の颯爽とした姿勢に、憧れた。
 物語が終わった後も、アイは戦い続ける。そういう選択をした。そんな彼女を、心から応援しているのだ。

 私は40過ぎた、男子だけど、価値観がかなり変わっている、中年男だと思う。性に関する価値観も、少し変わっていると思う。なぜそうなったのかを語ったら、キリがなくなるw。
 だけどそんなに新しい価値観でないの、わかっているw。別に女性的な、価値観でないのもw。そして野島さんの価値観は、私に近いのではと思う。彼はもう、おじいさんだからw。
 なので、野島さんはワンエグというアニメを作り、大戸アイという、女子を生み出したのだと思う。

 野島伸司という、脚本家

 1990年代に、スターダムだった、脚本家。40代、50代のおじさんおばさんに、印象深い、人だと思うw。
 20年前から30年前、「高校教師」「家なき子」「人間・失格」「聖者の行進」などのドラマで、大人気を博していて、個人的にも好きだった。
 まあ、過去の全盛期の、業績の詳細は、思い出なんか扱っても仕方ないしw、そのくらいまとめたアーカイブのサイトはあると思うので、詳しい紹介を、控えるw。

 野島さんの、作風として、「性や暴力、差別やお金の問題に、あざとく鋭く切り込む、社会派」であり、ワンエグもそうだ。特に性にはこだわりあり、女子の問題に、鋭く切り込む。
 女子の顔に傷や汚れの描写あったりして、往年の様に、えげつないが、野島さんから「えげつなさ」という持ち味を奪ったら、なにも面白くないw。
 「容姿」の問題から逃げなかったのも、野島さんらしさ。まあでも、アニメやマンガで自分のこと「ブス」と思ってる女子は、大体かわいいんだけどw。
 そして「女子の服装の描写」がめっちゃあざといの、流石と思ったw。あんなリアリティあって生々しいもの、なかなか描けないw。無防備さもw。

 私もおっさんなので、私より年上の野島さんが、最近の若い女子の気持ちが、的確にわかると、思えない。
 しかし勉強を欠かしていないし、想像力、洞察力の鋭さは、今でも健在で、野島さんは割かし、女子の気持ちがわかっている方だと思う。
 また公式サイトで、野島さんはぼやいていた。「ドラマの世界は、『コンプライアンス』によって、手足が雁字搦めにされてしまった。それで、ドラマより自由である、アニメの世界に、飛び込んだ」
 わかる。最近のドラマ、つまらないものが多い。「相棒」あたりを否定はしないけど、いくら何でも相棒みたいなもの、「だらけ」になってしまうの、ドラマ制作者に、プライドがなくなった。

 「アニメは日本が世界に誇るものだ」と言っちゃうあたり、野島さんのアニメの観点、古いと思うw。
 けど彼が偉かったの、最近のアニメの流行に、逆らったりしなかった。10年前に京アニやシャフトが築いたフォーマットに、野島さんはちゃんと、乗っかった。
 アニメに対する理解がないと、細田さんや新海さんみたいに、ジブリ風の作風に、中途半端に乗っかっちゃうもんだけどw、それを野島さんは、やらなかった。でも無意識に、「耳をすませば」をなぞったあたり、創作とは面白いw。
 野島さんの持ち味として、音楽もいい。テーマソング、野島さんらしかったし、しかもメインキャストの声優4人のユニットに、ちゃんとしたのが、偉い。
 野島さん自身、「脚本家として、とてもラッキーだった」と言っている通り、優秀なスタッフとキャストに、恵まれた。声優陣、名前を知っている方があまりいないけど、今日び声優は、運によるチャンスが、非常に重要なのだと知ってる。
 ワンエグをきっかけに、スターにのし上がって下さい。特に主演の大戸アイ役、相川奏多さん。野島作品に出たのがきっかけで、スターになれた人は、多いので。

 ちょっと中途半端だが、この辺にしとこう。というか私は、「中途半端」を余りに、否定し過ぎていた。1日でこれが書けたの、そんなに悪くないと、妥協するとしよう。

 大事なことなので2回言うが、来月のネタは、PS5、なのだぜ!ふっふっふっ!(`・ω・´)

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