「ファミコン探偵倶楽部笑み男」感想(ネタバレ)。ゲームの持ち味やあゆみちゃんのかわいさが、「変わっていない」と思わせることの凄み
読者の皆様、お久しぶりの更新であります。プライベートが忙しくて、更新をサボっておりましたw。
このゲームで更新するのも、ちょっと迷っていたのですが、ツイッターで「笑み男で更新するかもしれない」と言っちゃいましたしw、感想を書きたくなる欲を掻き立てられるゲームだったので、やっぱり書きます。
今回は、語りたいポイントを項目立てて語る。推理アドベンチャーなので、ネタバレには気を遣う。さてまず語るのは…、
私と「ファミ探」
なんせ前作であり、2作目である「うしろに立つ少女」から35年、スピンオフであるレアゲー「BS探偵倶楽部雪に消えた過去」(実は、遊んだことがない(^^;))から27年ぶりの完全新作。2作目のスーファミリメイクや、1、2作のスイッチリメイクなども挟んでいましたが、まさか現在に、完全新作が出るとは。
実は、2作目を遊び終えてから、「続きを遊びたいな」と思い、その後ずーっと、続編を待っていた、ゲームだった。しかし20余年を過ぎたあたりで、諦め始めた(-_-;)。それがまさか、ここにきて願いが叶うとは…(´;ω;`)。
初めて遊んだテキストアドベンチャーで、メトロイドと生みの親が同じだったとは、後で知った。しかしその生みの親である坂本さんが、35年ぶりに手掛けるとは(雪に消えた過去は、坂本さんノータッチ)彼も執念深い人だなと思うw。「ポートピア連続殺人事件」リスペクト作品だったと明かされたのは、「やっぱり」思たw。
笑み男でも、タイトルから、「ファミコン」を改めず、海外版でも「ファミコン」なのが、任天堂や坂本さんの意気を、むしろ感じたw。
35年経っても変わらない(と思わせる)ゲームの持ち味
まずは、体験版から触れてみた。驚いたのが、「な、なに…。ゲームの持ち味が、1作目や2作目と、あんまり変わっていないぞ…( ゚Д゚)」ということw。
コマンド総当たり式の、推理アドベンチャーで、システムは一見古臭い。またゲームの雰囲気も、旧作を踏まえている。探偵クン、あゆみちゃん、空木探偵とレギュラーキャラが健在で、旧作のキャラを思わせる、「鎌田警部」も出るw。
そもそも今作、しれっとサザエさん時空を導入してw、現代劇にするのだろうと予想していたがw、年代設定が90年代初めで、探偵クンとあゆみちゃんは19歳になり、空木探偵は40歳になっていた。つまり旧作の設定と、矛盾がなかった。これは予想外だったw。
しかし古いのは「一見」であり、システムの根本は今のゲームらしく、複雑化しており、利便性と親切度も増している。まあ大作RPGに比べればまだシンプルなのだが、スタッフ様曰く、「ロジックの因果関係の整理整頓には、大変苦心した」と語っておられた。テキストアドベンチャーと言えど、ファミコン時代とは情報量がまるで違う。
時代設定からも、言葉やファッションからあからさまに「カッコ悪い」要素は、意図して排除されている。90年代の時事ネタなんか、全然使っていないw。
重要なファクターとして、空木探偵から探偵クンとあゆみちゃんにガラケーが仕事用に支給される。仕事用…。なのだが、ケータイを持ったことがなかった探偵クンw、ガラケーをおもちゃとして弄りまくり、遊びまくるw。あゆみちゃんまで、同じことをする。年頃の子供に過ぎないとはいえ、こいつらアホかw。
公共サービスにイタ電をかけまくり、神田の事務所やスナック「サンボラ」にも電話がかけられる。つか神田さん、あんたは刑務所に入っているのでは?w空木探偵事務所の留守電に、イタ電を掛けられるのも、楽しいw。実は私、ガラケーを持ったことがないのだがw、ガラケーの頃からケータイとは「おもちゃ」だったのだと、わかるなw。
「電話を掛けられる」要素は1、2作目からあったので、ここでもファミ探は、ブレていないのである。
2作目に出てきた、おっぱい大きい婦警さんと探偵クンが4年ぶり(実時間で35年ぶり)に再会できたのがめっちゃ嬉しかった、なんてのは語るだけ野暮かもw。探偵クンはデレデレになっているのにw、あゆみちゃんにはこのことをひた隠しにしているオトコゴコロがせこくてもお…♡w。
未だ健在であった、いやブラッシュアップされていた、あゆみちゃんのかわいさ♡
笑み男以前に1、2作のリメイクから、あゆみちゃんのデザインが大きく変わっているのに不満を漏らす向きはあった。実は私も、些か同意していた。しかしそれは…、大きな間違いであったと、笑み男をプレイしてわかった。
探偵クンに「近い」をやらかすあゆみちゃんw。今回彼女のキャラが内面も深掘りされていて、色恋に関してかなり鈍くw、天然でこういうことをしてしまう「恐ろしい子…!」wなのであると、明かされたw。(C)Nintendo
まず見た目に関して、肝心なことに触れる。17歳だった1作目や、15歳だった2作目の頃より、おっぱい大きくなってます!w着実に育っています!w大事なことです!w
それから、デザインそのものについて、製品版を買ってようやく気付いた。「スイッチ以降のあゆみちゃんは、声優の皆口裕子さんの芸風や声に合わせた、言わば『アテ書き』をされているのだ」と。
あゆみちゃんに皆口さんの声がついたのは、BSから。ちなみに探偵クンには、緒方恵美さんの声が、スイッチリメイクからついている。キャラにマッチしていて、ハマっていると言っていいだろう。ファミ探のファンはもうみんないい歳なのでw、キャストもオールドファン向けの声優が選ばれているw。
そしてスイッチ以降のあゆみちゃんのデザイン、というかかわいさは、キャラの立ち絵、スチル絵だけでなく、声や演技、台詞、細かい動きや仕草、それらが総合されて、初めて「あゆみちゃんのキャラクター性」として成り立っている。それを理解した。つまり、ファミコンやスーファミの時代とは、キャラを構成する情報の量や質が、まるで違う。
それでようやく納得し、「あゆみちゃんのかわいさは、昔より磨きがかかっている」とも感じ、笑み男の満足度を上げた。これは開発を担当したMAGESの力も大きい。科学ADVのスタッフは、流石である。
新しくなったあゆみちゃん、「色恋に疎い、天然女子」として立てられたの、いい判断と思うw。「かわいい♡」と評されるのに対しても、「まあ子供の言うことだし」「リップサービスだろう」ぐらいにしか思っていない節があるw。
それから探偵クンとあるキャラの、あゆみちゃんを巡る男のバトルが…。いやこれは、ゲームして確認してほしいw。探偵クンには、「あゆみちゃんのかわいさを、世界で一番知っている、わかっているのはこの僕だい!」ってプライドがあるんだなw。
個人的にも、「あゆみちゃんは、ゲームの歴史で最もかわいいキャラクターだ」と見込んでいた気持ちを、更新させてくれたのは、ありがたかったです♡w。
「あの人物」と「あの人物」の、宿命の残酷な対比
最後はかなり大きなネタバレ、事件の核心について触れる。反転して語っているので、ドラッグしてください。
今作、探偵クンに最後に立ちはだかるラスボスは久瀬純子であり、笑み男の正体たる連続殺人犯は、都築実だった。そこまでは、予想の範囲だった。
しかしまさか、佐々木英介の事件の真相が、殺人ではなく自殺だとは、予想外だった。このことに、空木探偵事務所の面々はまるで気づかなく、偽装殺人を施した久瀬を除けば、気づいていたのが森本めぐみと滝口康平だけだった、というオチにはちょっと皮肉を感じる。
真相の詳細については、ゲームしてほしい。また真相の明かし方の賛否も、分かれるところだろう。しかし私がここで問いたいのはそこではない。
私が触れたいのは…。「偽装殺人を企んだラスボスでありながら、兄と再会でき神原大輔とも結ばれ、結局は大いに救われた、久瀬純子」と、「親から虐待を受け妹を失い、気が狂ったまま連続殺人を犯し、最期はなにも救われないまま久瀬誠に殺された、都築実」との、あまりに残酷な、ギャップなのだ。
そもそもファミ探のモチーフとして重要なものが、「神様は不公平である」があると思う。特に、2作目の日比野達也と浦部忠志、この親子と彼らの被害者と加害者の因果について考えると、それはかなり明確に、打ち出されているように思う。
都築の真相は浦部親子のそれより救いがないものだ。また都築の真相をああいう形で明かしたの、まあ、「考察厨」を意識してんでしょうねw、1、2作を作ったときは、そんなこと考えなかったろうからなw。
そして久瀬刑事に関しては、最初からかなり「あ や し い 」と感じていたしw、途中では「英介を殺したのは、純子だろう」ぐらいに、思っていた。探偵クンに銃を突きつけたときは、「案の定」と思った。それがまさか、あんなに全面的にと言っていいほど、救われるキャラだと、思っていなかった。しかもその救いは、都築の死の上に成り立っているのだ。
うーん、「ミノル」を抜きにしても、色々な「オチのつけ方」に異議を唱えられてしまうのは、わかってしまうな…w。
久しぶりのブログ更新だったけど、たまにはしないとね。今年は「Ivan的ゲームオブザイヤー第9回」をなんとかやるつもりでいます。毎年していた誕生日や、大晦日や元日の更新は、やらないと思う(^^;)。
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